やっと情報が売れる!
「あぁ、うちのメンバーから話は聞いている。こっちから連絡しようかと思ったんだがフレンドになっていなかったからな。今のうちになっておこう」
「ありがとう」
「いや、情報をくれるんならこっちこそ言うべきだな。それで何の情報だ?」
ということで、見つけたのは『情報屋』のアカツキさん。イベント終わりから行方を捜していたのだが、運よく遭遇することができた。
声をかけるとちょうどアカツキさんも時間に余裕があるらしいので、あちらのクランハウスにお邪魔させてもらった。
ついでにフレンドにもなっておく。売れる情報ならこれからもたくさん入手できるだろう。恐らく魔物の持つスキルの情報なんかは不足しているはず。そういったものを私は多く知っているから、これもお金になるはずだ。
……初めて会ったときにここまで思考を回せていたら、もうすこしお金に余裕はあっただろうか。いや、今も別に困っているわけではないけど。
「2属性以上混ぜた魔法の情報。私とリーゼで創ったんだけど、融合魔法って呼んでる」
「混ぜる、っていうとあれか?火と水で燃える水みたいな」
「それができるかはわからないけど大体あってると思う。私たちが創ったのは火と光で光線、それと火と闇で闇の炎。あとは私が一人で創った風と水の氷魔法もある」
「おお……ちょっと童心がうずいてやがる。ここで見せられるのはあるか?」
「ちょっと待って……氷魔法なら練習用に創ったのがある」
「頼む」
頼まれたので見せる。見せるのは一番最初に実験がてら創った3㎝程度の氷を出すだけの魔法だ。冒険に使えるような魔法ではないので、一度試してからは全く使っていなかった。
私自身も創ったことを忘れていたし。いま改めて確認してみて気が付いた。
それにしても魔法が増えた。暇な時間に一度創って使わずポイした魔法もあるから、それも含めたら50以上あるのではないだろうか。
今度整理しないと。戦闘になった時にわからなくなってしまうだろう。戦闘用・便利用と分けてもいいかもしれない。どちらにせよ今よりは見やすくなるはずだ。
「これでいい?」
「すげー……どうやって創ったんだ?」
「どうと聞かれると難しい……いつも通りとしか言えないかも」
「難易度はどうだ?普通の魔法より難しいか?」
「少しは難しくなるけど、そこまで大差はないと思う」
「そうか……う~む」
アカツキさんが困ったように唸り始める。小人だからかほんのり癒される。顔さえ見なければ。結構年行ってるからね……。
「何か問題?」
「いや、いくら払うか迷っていてな……」




