思考停止のさらに思考停止はどうなるのかという件について(仮)
かおるは、公園に一人でいた。その公園はかおるが、小学生の頃、友達とよく遊んだ森川公園である。もちろん、ハルカともここでよく遊んだ。
そういえば、小学校の低学年の頃、ハルカに将来結婚しようね。なんてことを言われたことをかおるは思い出していた。微笑ましい記憶だ。今のハルカからは想像もできないし、多分忘れているような出来事だろう。
かおるは、先ほど家を出てから、この公園でこれからどうするか考えていた。このまま学校に行ったとしても、ただの足でまといになるだけだ。この悩みに関しては、先ほどのハルカの言葉でなくなったが、それでも何か策は考えないといけない。
公園のベンチから、かおるはブランコに移った。彼はとりあえず、もやもやした気持ちを取り除きたくて、思い切っきりブランコをこいだ。そして、そこから飛び出すことを考えて、それを実行する。ブランコが最大になったところで、かおるは前へと飛び出した。
かおるの想像では、そこで見事な弧書いて地面にきれいな着地を決めるはずであったが、運動神経は並である。それに、そもそも最近からだを真剣に動かしたこともない。案の定、その弾道は低く。薄暗いこともあり、頭から地面に激突しそうになる。
バン!
鈍い音とともに、かおるは自身の身がおかしくなっていることを覚悟した。
「は?」
かおるは自分の体をみる。すると、何事もなく。体は宙に浮いていた。いや、正確には宙に静止するようにあるもので支えられている。
「なんだ? これは?」
その支えているものは暗い公園ではよくみえなかった。しかし、何か燃えているようなものであることは感覚からわかった。しかし、熱いなどの感覚はないし。服も燃えていたりはしない。
《まったく。今回のご主人はこんな、ちんちくりんとはな。》
「?」
かおるは声が聞こえた。
「誰かいるのか?」
かおるは、あたりを見渡す。もしかして、これは誰か能力者の仕業なのか? そう思ったからだ。しかし、見る限り誰もいない。
自身を支えているものが、少しづつかおるを地面に戻す。
《自分の身は大事にするんだな。》
また、声がした。だが、今回はその声の元がどこにあるのは、なんとなく察しが付く。
(体の中から声がしているのか!?)
《そうだ。》
かおるの中から声を発しているものに、かおるの心の声がしたのか、返事が帰ってくる。
(お前は誰だ?)
かおるは、地面のそっと下りる。そこで、確認をしたが、自身をさせていたものはやはり、燃えているもの、炎のようなもので、それは黒かった。何か見たことがあるような気がした。
《俺は、お前の力そのものだ。》
(力?)
《先ほどお前を支えていた力だ。漆黒の力。その中でもお前は黒炎の力を与えられた。》
漆黒の力? それは、かおるが勝手に自身で言っていて、まさかの異能力の世界で、最強とか幻の力だのと宮内が言っていたものだ。
それが今、体のいる声のから発言された。その事実にかおるは、思考が停止した。
(どういうことだよ?)
《一度、お前はこの力を使っただろう?》
(こんな力持っていることも俺は知らなかったぞ?)
《無意識だが、使っていた。確か、何か女と話しているときに少しだが右手から黒い炎が出ただろう?あれが、漆黒の力だ。》
かおるは、自身の記憶をさかのぼる。女と話していた? ハルカか宮内さんのことか。そのときに黒い炎?
(思いだいした! いきなり手から出てきたやつか!)
《そうだ。おそらくだが、あれほど衝撃的なことがあったのに忘れているとは・・・。まあいい、お前は世界に七人しかしない漆黒の力の持ち主となったというわけだ。》
おそらく、宮内の話がかおるには衝撃的すぎて、自身の経験など忘れてしまったのだろう。それにしても、これまた衝撃的な話しがかおるを襲った。
(えっと・・・・。)
かおるはさらに思考停止した。頭が真っ白である。今日だけで何回思考が停止するのか。かおるはそれを思っていることは自分で認識した。
「もう少し、一話を長くしたい気持ちは作者にもあるらしいよ。」
良太郎が、にやにやして言う。
「そうだな。最近少し、前に比べると短くなってきてるな。」
かおるが言う。
「テスト期間は勘弁してください。」




