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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第四部 大戦争を起こす件について(仮)
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そこですか? な件について(仮)


「はっ!!」


「かおるさん!」


「かおる!」


「かおるさん!」


「かおる君!」


「かおる!」


「え? 何この状況?」


 体を起こしたかおるは、辺りにいる人たちに対して、首をかしげた。


 それにより、一瞬の間がその場にできあがる。


「本物なのか?」


「なんだよ、上野。どっからどうみても俺だろ?」


 かおるは微笑んだ。


「ってちょちょちょ!」


 その瞬間に回りにいた全員がかおるの体に抱きつく。


「痛い痛いって、俺こうみえても結構怪我してるから! っいてててっいて」


「いいじゃないですか!」


「そうだぜ、かおる!」


「そうですわよ!」


「待って待って! 今はそれどころじゃなくて!」


「何よ。元気そうじゃない」


「え・・・・・」


 その声にみなが、振り向く。

 かおるの隣に眠ったいた人物、抜け殻となったその体・・・。


「な、何よ・・・、そんなびっくりした顔して・・・」


「ハルカ・・・、・・・・・ハルカ!」


 かおるが、彼女に近づく。

 そして、顔や肩などに執拗に触れた。


「ちょ、ちょっと! 気持ち悪いわよ!」


「ぶはっ!」


 ハルカの鉄拳がかおるの顔面にヒットした。


「ハルカさん・・・」


「ハルカ・・・」


「ハルカさん・・・」


「ちょっと待って、その反応の後の行動はさっき見た気が・・・、わああ!」


 今度は、ハルカの体に、正子たち3人が抱きついた。


「よかった! 無事で! 本当に良かったです!!」


 それから、四人はしばらく涙を流しながら、抱き合っていた。




「その、ごめんなさい。心配かけて・・・」


 ひと段落して、ハルカが、四人の様子を見ていた、かおるに言った。


「何いってんだよ」


 かおるは、ハルカに近づく。

 そして、頭に軽く手を置いた。


「お帰り、ハルカ。やっぱりお前のこぶしが一番利くわ」


「・・・・・うん、ただいま・・・」


 ハルカの瞳から一筋のしずくが落ちた。

 すると、それがダムの決壊を示すように、彼女はかおるの胸で、大声で泣いた。





「ふざけるなよ・・・」


 声が、みなの後ろから聞こえてくる。


 かおるはその声のするようを見る。


「お前・・・」


「誰なんだ?」


 上野が聞く。


「あれが、天邪鬼の本当の姿だ」


「何!?」


 そこには、着物がぼろぼろとなって、地べたにはいつくばっている男がいた。

 その男は、膝を折りながら、立ち上がる。


「どうしてかは知らんが、現実世界に出ることができたなら、こっちのものだ。こちらには、あの男がいるのだから・・・」


「江良昌樹なら、俺達が飛ばしたぜ?」


 上野が言う。


「ふん、あやつをそれくらいで抑えられたつもりか?」


 かおるは、ハルカを正子たちに預けて、立ち上がった。


「どこまで行っても往生際に悪いやつだな」


「貴様には特に絶望を見せてやる。貴様の大切な人間は残らずミンチにしてくれる。それを見ながら自分の無力さを恨め!」


「よくも、そんな言葉をこの状況で吐けるな。逆に感心するよ・・・」


 かおるは全身に黒雷炎を纏う。


「これで本当に最後だ」


「ふん、江良昌樹が来るなんてうそなんだぜ。絶対、ただのブラフに決まってる」


 上野も力を使う準備に入る。

 その横に、努も立ち、臨戦態勢に入る。


「愚か者が、来たぞ?」


「は?」


 天邪鬼が上を向いたので、上野も上を向いた。


(何かが、降りてくる・・・? まさか・・・・・・そんな!!)


 ドガアアアーアーーーーーーーーーーーン!!


 天邪鬼の後ろ数百メートルに、まるで隕石で落ちたのかと思われるほどの衝撃が落ちてくる。


「嘘だろ・・・」


 上野は落ちてきた人物を見て、そういわずには居られない。


 大きなクレーターの中心から人が一人、こちらに向かってくる。


「結構遠かったで、ほんまに、おかげで時間がようけかかったわ」


 江良昌樹・・・。


 この世界で英雄としての魂を持ち、絶対に何事にも勝つ運命を持つ人物・・・。


「さてと・・・、こっからはと」


 江良さんは、天邪鬼の隣にたった。


「よくぞ戻ってきたぞ。それでこそ、我の僕(しもべ)だ」


「それで、この状況はどないなってんのや?」


 江良さんは当たりを見回す。

 そして、「ああそういうことか」と何か納得した表情をした。


「かおる、まだ最後とちゃうぞ?」


「みたいですね」


「まあ、最後がわしがきめたるわ」


「そうなるみたいですね」


 その瞬間、江良さんがみなの視界から消えた。




 ブス・・・・




「キャーーーーー!!」


 後ろから、正子たちの悲鳴が聞こえる。

 それにより、かおる達は後ろを振り返った。


「なっ・・・・!!」


そこには、江良さんが、ハルカの胸に手刀を差し込んでいる姿があった。


「こ・・・の・・野郎!!」


 上野はすぐに、時間停止を使用する。

 しかし、江良さんはそれをもろともせずに、その血だらけの手をハルカから引き抜き、上野の攻撃を軽くいなして、天邪鬼の隣に戻った。


「ハルカさん!! ハルカさん!!」


 後ろからは、正子たちの彼女を呼ぶ悲鳴が聞こえてくる。


「ふはははははははははははは!!」


 天邪鬼の汚い笑い声が響いた。


「せっかく助けたのに残念だったな! もうその娘は用済みだ。我は新しい体を見つけた」


 すると、天邪鬼は、一人を指差した。


「まさか・・・、かおる?」


「その通り、そやつは、あの唯一神をその身に下ろしたほどの肉体だ。我がかかるにふさわしい。喜んでよいぞ? 貴様は選ばれたのだ。至極の喜びだろう?」


 かおるは答えない。


「じゃあ、それぼち決着つけよか? なあ、かおる」


「そうですね。江良さん」


 その瞬間、江良さんが、天邪鬼を殴り飛ばした。


 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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