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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第四部 大戦争を起こす件について(仮)
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力がわいてくる件について(仮)


「うらぁああああああああああああ!!」


「はああああああああああああああ!!」



 二人の男の両拳が、お互いの顔面にヒットする。

 

「くっ!」


「ごほっ!」


 二人の男は、その反動により、お互いに吹っ飛んだ。


 一人の名は、稲垣かおる。

 最愛の人物、井上ハルカを救うために、この土地の戦争を起こし、そして、今、その決着を着けようとしている。 

 彼の力は大罪の力、つまり人の罪を背負い戦っている。


 そして、もう一方は、これまでの戦いのすべての元凶であり、最凶の神、天邪鬼。

 彼は、自分の欲望のために、この土地の混乱をもたらし、井上ハルカの体を乗っ取った。

 そして、今、彼も自分の尊厳を守るために、稲垣かおると対峙し、勝利を欲している。


「やるじゃないか・・・・、坊ちゃんのくせに・・・」


 かおるの口からは血しぶきが流れていた。

 力の差は歴然、最初はかおるの一方的な展開だったが、後に天邪鬼の一方的な展開となった。


 しかし・・・・。


(どうなっている・・・・・・)


 天邪鬼は混乱していた。


 自分の力、神の力のほうがやつより完璧に上位なはず。

 それを示すように、先ほどまでは、相手の攻撃は天邪鬼にはまるで効かなかったし、逆に天邪鬼の攻撃は、まるで子供と大人のように大ダメージを与えていた。

 

 それなのに・・・。


 天邪鬼は自分の顔に触れる。


 そして、口の端にも触れた。


 先ほどの攻撃で口の中が切れて、軽く血が出てきている。

 ダメージの差でいえば、相手のほうが確かに大ダメージで、こちらは、それにくらべれば大したものではない。


 だが、確実に天邪鬼にダメージを与えはじめていた。


(力が上昇しているというのか・・・・?)


「なんだよ。変な顔して・・・」


 稲垣かおるは笑っている。

 それが、天邪鬼にすればとても不吉なものだった。

 

 早く決めてしまわなければ・・・。


 今の状況は天邪鬼にそう思わせる。


「ふん!」


 天邪鬼は全身に力をこめる。


「お遊びは終わりだ。一気に決めさせてもらう!」


「そう、あせるなよ」


「!!」


 次の瞬間、天邪鬼は不意の攻撃を受ける。

 顔面にかおるの拳を受けて、彼は横に吹っ飛んだ。


(いったい・・・何が・・・?)


 天邪鬼は体制を整えて、稲垣かおるを見る。


 彼は天邪鬼の近くに転位してきたわけではない。

 それならば、天邪鬼がその気を感じ取れるはずだからだ。


 いきなり目の前に現れた・・・。


 ダメージはそれほどではないのはもちろんだったが、頭の中の混乱は膨らむ。


 天邪鬼に不意の攻撃を成功させた、稲垣かおるは、そこから追撃を加えるわけでも、何かを言うわけでもなく、ぼうっと、精気をいきなり失ったような顔をしていた。


 それが、また不気味に感じる。


「おっと、危ない危ない」


 精気が戻った。

 かおるは、苦笑いを浮かべる。


「この世界じゃ、すぐに副作用がきちゃうのか・・・、参ったな」


 稲垣かおるは、そういうと、神に向かって手を向ける。

 すると、そこから、魔弾が出現し、それが神を襲ってきた。


「そんなもの効かん!」


「それはどうかな?」


「何?」


 魔弾、は天邪鬼の周りで爆発する。

 その威力は今までの黒雷炎よりもすさまじく、天邪鬼の体を震わせた。


「くうううううう!!!!」


 そして、周りが爆風により見えなくなる。


(煙幕のつもりか!)


 先ほどの魔弾は、稲垣かおるが使える力ではないはずだ。という疑念は今は棚に置いておいて、天邪鬼はすぐに周りの煙幕を腕を横に振り吹き飛ばした。


「何?!」


 だが、次の瞬間、目の前にかおるが現れる。


(気が読めなかった?)


 そして、そのまま稲垣かおるの拳が天邪鬼の顔面を襲う。


「なめるな!!」


 天邪鬼はかおるに、クロスカウンターを放つ。

 

 二人の拳が交錯し、互いの顔面に突き刺さる。


「「うあおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」」


 二人の周りを大きな衝撃波が包んだ。


 そして大爆発が起きる。




****





「貴様にいったい何が起こったというんだ・・・・・」


 爆発が終わり、天邪鬼とかおるはお互いの距離が五メートルという位置に立っていた。


「さあな。なんだか知らないけど、力がわいてくる」


「貴様はそんな力を使えなかったはずだ・・・」


 かおるは、先ほどから、自身が今まで使ったことのない力を使っていた。


 最初に天邪鬼に不意の攻撃を食らわした力は、上野の力である時間停止の力、それにより、相手の懐に飛び込んだ。

 しかし、時間間隔が現実とは違うこの空間では、その副作用である。時間の加速が始まってしまった。

 それは、辺りの景色が何倍もの速さで流れるというもので、それにより、かおるは精気の失った顔をしていた。

 これは時間を停止させた時間だけ進む。


 そして次に使ったのが、孝子やアリスの魔法、これに自身の力を付加したものだった。


 その爆発から相手の懐にとびこんだときには、トシコの陰の力を使い、自身の気配を完全に消した。


「なんか、使い方が頭の中に入ってんだよ。みんなの力が自身の中に入ってくるみたいな感じだな」


「なんだと?」


「まあ、なんかわからにけど、今なら勝てる気しかしねえよ」


 かおるは微笑んだ。

小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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