300もの攻撃な件について(仮)
「それにしても、神様と直接対決なんて、うちのリーダーは大丈夫かねー?」
上野は、かおるを横目でみた。
正子たちも、彼に心配そうな顔を向けている。
「稲垣かおるの精神体の中での戦闘だから、基本的には彼に有利なはず。これが、もしも相手の精神体の中での戦いだったらまず勝ち目はなかったけど、精神体の中には自然エネルギーがないから、天邪鬼お得意のせこいことはできない。だから、まあ条件としてはほぼ互角じゃないかな」
八つの枢要罪が言った。
「もしも、かおるさんが、負けたらどうなるんですか?」
「彼の魂が消滅する。そして、彼の体がやつのものとなるね」
正子の問いに、八つの枢要罪が答える。
「そんな・・・・・」
「信じるしかないね。私たちはここから何かをできるわけじゃないからね」
八つの枢要罪は微笑んだ。
「くそ! 最後の最後で、かおるに任せっぱなしかよ」
トシコが地面を殴る。
「こんなときに、何もお手伝いができないとは・・・、」
孝子が、ゆっくりとうな垂れた。
「信じるしかないか・・・」
「彼なら、最後かっこよく戻ってきてくれるさ」
上野と努が立ち上がった。
「そのためにも、ここはしっかりと守らないとな」
上野が、片手に炎を生成する。
「八つの枢要罪、まさか、ここで俺達の力を封じるなんてことしないよな?」
「もちろん、そんな無粋なことしないよ」
周りには、天使が集まってきていた。
「こんなに、異能力者が集まってるんだ。やつらが追ってこないわけがねえわな」
上野が、首を鳴らす。
努も、腕をまくった。
2人が天使に向かって走りだした。
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「まだだぞ!」
かおるのこぶしが、天邪鬼の顔面にヒットする。
「ぐふっ!!」
天邪鬼は吹っ飛び、それに、かおるは容赦なく、黒雷炎弾を放つ。
天邪鬼の体が針のむしろとなり、体がはねる。
「おらああああ!!」
かおるが、天邪鬼に対して、止まることのない攻撃を加える。
「お前には、ハルカの十年分の苦しみをしっかりと味わってもらわないといけないんだからな! まだまだくたばるなよ!」
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「はあ、はあ、はあ・・・」
かおるの計300回にも及ぶ攻撃が終わり、彼は床に倒れる天邪鬼を見て、肩で息をしていた。
(流石、神様ってことか・・・)
かおるは全力ですべての攻撃を打ち込んだ。
戦闘に慣れていない神相手には、先手必勝こそが、最大の対策だからだ。
その作戦は成功し、天邪鬼を圧倒した。
しかし、天邪鬼を倒すにはいたっていない。
(庇護の力ってのは、かなり厄介みたいだな)
かおるの攻撃はすべて、天邪鬼の庇護の力によって、その威力のほとんどが吸収されてしまっている。
だから、かおるの全力でやっと、相手に攻撃を加えることができているのが現状だ。
「ははははははははははははあははははああっはあははっは」
仰向けに倒れている天邪鬼から、汚い笑い声が漏れた。
天邪鬼はゆっくりと起き上がる。
「これだけの力を受けてわかったが・・・」
相手は、かおるに嫌らしい笑みを見せる。
「貴様の力では、我を破壊することはできない。つまり、貴様の魂と、我の神の魂の差だ。所詮神に人が抗うなどできることではないのだ」
「神様がそんなに偉いのかよ?」
「当たり前だ。貴様らは神によって作り出された存在、何よりも神にひれ伏すべきなのだ。それが、こんな反逆行為、許されるはずがないだろ?」
「確かに・・・」
かおるは一歩踏み出す。
「神様は人を創り出し、人が神に抗うことは愚かなことなのかもな・・・、でもな!」
かおるは人差し指を突き出した。
「それがなんだってんだ! 俺は大切な人を救うためなら、神だって殺してやる! なんだってしてやるよ! 例え、それが大切な人が望まないことでもな! 俺は傲慢で嫉妬深く、男子高校生だからそれなりにエロくて、そして、いつもハルカに怒れるように怠惰だからな。たまにはまじめにやるさ」
「ならば、格の違いをしかと見せてやろう」
天邪鬼の体が発光した。
そして、高速でかおるに向かってくる。
「江良昌樹の力の半分を自然力の制御により抑えただろう。その力を開発したのは我だ。つまり、我は自分自身で、彼と同等の存在になることはできる」
「自然力はここにはないぞ?」
「そんなもの、今まで貴様から受けた力で代用できる」
「何?!」
今まで、攻撃を受けていたのは、力をためるただったということか・・・。
「今から、貴様は江良昌樹と戦うことになるのだ! あれほどの力の差を見せられたな!」
天邪鬼の右鉄拳がかおるの顔面を襲う。
かおるはそれを首を捻って避けて、天邪鬼の腹にカウンターの一撃を加える。
「ぐあっ! ・・・・、なんてな」
「何!?」
見事に決まったカウンターのダメージは相手にはほとんどなく。
天邪鬼はかおるの襟を掴んで、投げた。
「くっ!」
かおるに、天邪鬼が一直線に向かってくる。
(本当にまるで、江良さんかよ!)
いや、庇護の力で、そのダメージをほとんど受けないところを加味すれば、彼よりも強いと見ていいかもしれない。
小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。
お読みいただきありがとうございました。




