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いきなり漆黒の力手に入れちゃった件について(仮)  作者: 漆黒の鎧
第四部 大戦争を起こす件について(仮)
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あっさりな件について(仮)


「悪魔の祭典やと?」


「ああ」


 上野は笑みを見せる。


 周りに張られている結界は、悪魔の祭典を発動したことによって発動した。

 これは、篠原家忍が、気配を消して、周りに丁寧に魔方陣を刻んでくれたおかげで、発動することができた。


 悪魔の祭典は、漆黒の祭典に比べ、効力が薄い。

 この結界を出るために、相手を殺すことを必須としている漆黒の祭典に対し、悪魔の祭典は、相手を殺すのではなく、結界の外に弾き飛ばしたほうが勝ちだ、


 そうすれば、ある効果が発動する。


 江良昌樹の力は確かに半減した。

 確かに、かおるは、霊脈起点を移動さしている。


 しかし、彼が言った。こちら側の狙いはまったくの別だ。


 つまり、江良昌樹の推察ははずれている。


 確かに、江良昌樹の力は半減した。

 それが、霊脈起点を移動しているからであることもまた事実。


 だが、それによって、神の力を封じようと考えているわけではない。


 逆だ。


 神の力をさらに増大させている。

 その副産物として、江良昌樹の力が半減するように、かおるが霊脈を移動させているだけ、つまり、江良昌樹の力の半減はただの片手間だということだ。


「さてと、じゃあ、再開と行こうか」


「わしが、そう簡単にお前らの思惑に付き合うと思うか?」


 江良昌樹は結界に向かっていく。


「こんな、結界なんかな。簡単にこわせるんじゃ!」


 そのまま、結界の外に江良昌樹は出て行く。


「は?」


 そして、彼の姿がそこから消えた。


「ふう・・・・」


 上野が地面にへたり込む。

 努も横に腰を下ろした。


「え?」


 その状況に宗孝が困惑の表情を漏らす。


「いやあ、危なかったわあ・・・」


 上野が首を回しながら言った。


「案外簡単に行ったね」


 努が笑顔で言う。


「え、えっと、いったい、何がどうなったんだよ?」


「え? ああ、宗孝さんは詳細を知りませんでしたっけ? これが、あの強大な力、江良昌樹対策ですよ。二度と使えない作戦ですけどね」


 上野が微笑んだ。

 本当にすがすがしい顔をしている。


「説明をしてもらっても?」


「まあ、少し休憩もしたいですから、いいですよ」


 上野はそう言うと、江良昌樹対策の全貌を話し始めた。




<><><>




 かおるが、江良昌樹にコテンパンに破れ、そして、良太郎の記憶をすべて引き継いだ次の日、つまり終業式の二日後、彼は隠れ家にて、上野と努の2人と会議をしていた。


「まあ、戦争までのやり方はわかったが、問題は残ってるだろ? 何よりも大きな問題が」


「そうだな」


 かおる達の前に立ちはだかる大きな壁、何にも負けることがない人物、勝ちを約束された人生、運命、主人公補正・・・。


「江良さんに対しての考えはある。これは良太郎が考えていたことでもあるし、それを踏まえて俺が考えを修正した」


「それは?」


 努が聞く。


「例えば、戦争が始まって霊脈起点を移動させる。これは破壊したと見せかけて移動をする。神に対しては意味がないかもしれないけど、一応だな。それによって、おそらく江良昌樹の力が半減する」


「それはまたどうして?」


「最初にやる霊脈移動は、この土地に流れる自然力をすべて、カットする効果がある。そしてラストの移動で、その力をすべて神に付加する。それが狙いだ」


「ああ、それはわかってる」


「江良さんのあの無限の力は半分は自然力でまかなわれてるんだよ」


 これは、江良昌樹との戦闘で、かおるが気が付いたことだ。


「いくら、常人を遥かに越える体と精神を持っていたとしても、人間一つの体にあれだけの力を蓄えることはできない」


 これも、かおるが普段感じている体の痛みから、わかることだった。


「だから、あの無限に力は自然力を媒介に出している部分が半分ほどある。それによって、体側の力を温存してるんだ。あのダメージを負わない体も、あの体の回りにびっくしりするほどの自然力の殻があるからなんだと思う。上野の時間停止の力が聞かなかったのも、自然力を停止させることはできない。だから、江良さんにはあの中でも動けるわけだよ」


「でも、自然力ならベルゼブブの十八番だろ?」


 上野は、努を見た。


「それで、江良昌樹が使っている自然力を遮断できれば話が早いんじゃないか?」


「江良さんの力が半減するかどうかは、問題じゃないんだ」


 かおるは言う。


「それに、ベルゼブブの力を持ってしても、江良さんが扱う自然力を奪うことはできないよ。なにせ相手はあいつなわけだからな」


「そうか・・・」


「良太郎が考えた作戦はこうだった。まず江良さんと俺と上野が対峙する。その間に努さんが霊脈起点を移動さしていくって流れだ。だけど、それだと穴があった。八つの枢要罪が出てきたら俺たちは全員がおじゃんだ。だから、江良さんの力が半減するのを利用する」


 かおるは2人を交互に見る。


「江良さんの相手は、2人にやってもらおうと思う」


「え?」


「そういうことか」


 上野は努を見た。


「なんか、わかったんすか?」


「ようは、かおる君が、八つの枢要罪をおびき寄せるってことだろ?」


「そうです。八つの枢要罪の相手は良太郎の作戦通り、宮内さんたちにやってもらうのがベストだとは思います。そして、そのために正確には俺と上野がおとりとなる」


 それから、かおるは、八つの枢要罪をおびき寄せるために、上野と2人で霊脈を破壊すること、そしてそれが半分ほど破壊できれば、上野は拠点に戻り、努と一緒に江良昌樹の下にとび、力が半減した江良昌樹と戦う。

 ということを説明した。




「なんか複雑だねえ」


「まあ、明日はもとわけわからんこと書いてるかもな」


「読者が離れないといいけど」


「まあ、ここまで読んでくださっている方は、あの魔の三部後半を乗り越えてくださっているから大丈夫だ。と信じよう!」



 小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。

 お読みいただきありがとうございました。

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