こちらも三対一での勝負な件について(仮)
「アリス! お前はあの3人のところに戻ってもいいぞ!」
「無事でね」
アリスは転移した。
「さてと・・・、はは、こりゃほどいな」
江良昌樹は仁王立ちで人の、いや瓦礫の中心に立っている。
その前に2人の人物が向き合っているが、そのどちらも息が上がっている。
しかし、江良昌樹はまるで負傷していない。
(まあ、予想よりかは健闘してるみたいだな)
上野は、3人の争いにより、ほぼクレーターのようになってしまっているところの中心に向かって降りていく。
「2人とも大丈夫ですか?」
上野の気配に気が付いて、3人とも振り向いた。
「君が来たって事は、計画が上手くいったと考えてもいいのかな?」
上野はそれに首を軽く振る。
「まだ、なんとも・・・、まあ信じるしかないな。さてと・・・」
上野は努の隣に立つ。
「まあ、上手くいくことを祈ってやりますか」
「はは、そうだね」
「宗孝さん・・・」
上野は後ろでへたりかけている彼に振り向いた。
「どうですか?」
「いやあ、疲れた」
「でしょうね」
上野は微笑んだ。
「だが・・・」
宗孝は膝に手を置きながら立ち上がった。
「まだまだ、やれるさ。こんなテンションの上がる場面はないからな」
「なら、行きましょうか!」
3人は横一線に並ぶ。
3人とも己たちが対面する人物。
その誰もが、彼ほどの脅威を感じたことがない。圧力を感じたことも、身震いも恐怖も、今まで感じたどれも新たな更新がなされる。
「話し合いはおもったんけ?」
「ああ、待っていてくれてうれしいぜ」
上野が江良さんからの問いに答えた。
「こういうときに攻撃すんのは、無粋ってもんやろ?」
江良昌樹は、ゆっくりと向かってくる。
「じゃあ、行かせもらうわ」
その瞬間、江良昌樹が3人の視界から消えた。
「努さん!」
上野のその声で、3人の体が努の力によって巻き上げられる。
3人がいた場所に、コンマ数秒後、さらに大きなクレーターができた。
それは、江良昌樹の攻撃のよってだ。
「おいおい、バカ力にもほどがあるだろ」
上野は全身を炎で纏い、巨大な炎の塊を生成した。
それを江良さんに向かって放り投げる。
「うらああああ!」
そして、それが彼に向かう途中で、努が風で炎の威力をさらに上げる。
「ただの玉やろ!」
江良さんは、それに一つ蹴りを入れた。
その瞬間、その炎の塊は一瞬で霧散した。
「またか!」
そのとき、江良昌樹の体が浮いた。
努による無尽蔵の魔力により、強制的な空間移動によってだ。
「もう、うっとおしいのお!」
江良さんの体が宙で静止する。
地面に着地した3人は、彼を見上げた。
「今だ!」
努の合図で、上野と宗孝は、今自身が出せる最大の力をためる。
「全合成!!」
マモンの力は強奪。
それにより、上野は七つの美徳と対峙したとき、彼の体に触れることで、彼から能力を奪い、使っていた。
制約としては、相手に直接触れないといけないことと、相手の自力が自分よりも上の場合、同等の力となることはできない。さらに、能力行使から数秒以内でないといけないなどがある。
上野が今使っている炎、これはかおるから強奪したものだ(もちろん合意の下)、かおるのほうが上野よりも強い。だから、黒炎とはならず、普通の炎となっている。
上野は、岡本から強奪したすべての力を炎に付加し、先ほどよりも巨大な炎を作り出した。
「極大三大魔法!」
宗孝は自身の前で祈るポーズをする。
自身が極めた最強の魔法。
大地のエネルギーを使い。それを自身の力と混合させる。
大地から巨大なマグマが出現し、竜の形となった。
「大炎帝!!!!!」
「大地の咆哮!!!!」
上野が、巨大な炎の塊を、宗孝が竜の口からマグマの放射を同時に江良さんに向かって放った。
「「はあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」
2人の渾身の中の渾身の攻撃が江良昌樹を襲う。
「お前らが、いくらもがいたところで無駄じゃ! わしには、そんなもんきかん!」
江良昌樹は、空気を掴み、地面に立つ。
そして、2つの攻撃が合わさり、さらに強大となった攻撃に対して、こぶしを脇に構えた。
「鉄拳制裁!!」
これは、かおるが三重にも付加した神の鉄槌をなぎ払った一撃だ。
江良さんのこぶしが、2人の攻撃にぶつかる。
そして、2人の攻撃が吹き飛ぶと思われた。が、江良さんは2人の攻撃に押され、後退した。
「な、なんやと!?」
「いいタイミングじゃなねえか」
上野はそういって、微笑んだ。
そう。
かおるが霊脈起点を破壊した。
つまり、今この瞬間に、江良昌樹の力は半分まで半減していくわけだ。
「こおおおのおお!!!」
しかし、江良さんは、2人の攻撃をあまった左腕でさらに殴った。
それによりそこに巨大な爆発が起きる。
ドガアアアアアアアアンンンン!!!!!
辺りが爆風で、見えなくなった。
上野と、努と宗孝は互いを背にして立っている。
あの様子からして、あれで江良昌樹が終わるとは思えないからだ。
いくら、力が半減したとしても、まだ、彼らでは少し足りない。
後は、準備が整うまで凌ぐだけだ。
「戦いが続くねえ」
「ノンストップっていったろ?」
「はたして、これからどうなるのか?」
小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。
お読みいただきありがとうございました。




