宗孝は天才な件について(仮)
「おい! かおる! なんかいっぱい出てきたぞ!!」
「わかってる! でも、とりあえず逃げるしかないだろ?」
「全部、焼き払えばいいんじゃないのか?」
「ここで時間を使うわけにはいかないから、蹴散らしながら次のところに向かうんだよ!」
「お前が逃げるとかいうから誤解したじゃねえか!」
「ああ、もう! うるさいな! じゃあ好きにしろよ! でもちゃんと岡本は連れてこいよ!」
「お前、それこそ無理な話じゃねえか!!」
上野とかおるは言い合いをしながら、街中を走っていた。
2人の後ろにはこの街の住人、全員が背中から羽を生やした天使が追っている。
彼らは街の中にある公民館の中にある霊脈起点に向かっていた。
そこで街中に入った瞬間に、その街にいた天使達に一斉に襲われたわけだ。
彼らは全員がウリエルの炎を持っている。
なので、漆黒の力といえども、簡単に倒すことはできない。
ここで力を使いたくないかおるたちは、走りながら、どうしても邪魔な天使を蹴散らす選択をしたわけだ。
周りの土地を巻き込んだ理由もこれである。
ウリエルの炎は確かに大罪悪魔のかおる達のは強大な力だが、普通人には関係がない。
だから、天使との戦闘を他の連中に任せるために巻き込んだ。
しかし、流石に天使全員が付加しているのは予想外だった。
(まさか、ここまでウリエルの炎を使ってくるとは・・・)
「よし! 見えてきたぞ!!」
公民館まで残り100メートルほどとなる。
かおる達は息を切らしながらも、そこに滑り込んだ。
そして、かおるが、黒雷炎の結界を張る。
これにより、ウリエルの炎を付加している攻撃でも防ぐことができる。
「よし、早くやってしまおう!」
かおると、岡本を背負っている上野は公民館の中へ入る。
そして、頭の中にある地図を思い出しながら、かおるは、その中にある隠し扉の前へと来た。
「よし、岡本を貸してくれ」
岡本が床に下ろされる。
かおるが岡本に触れた。
「我、世界をすべる大王なり、この扉の主より許されし、最大の恩恵を我に与えたまえ」
岡本の体が発光する。
そして、体から光り輝く魔方陣が出現した。
それが、壁へと向かい。刻み付けられる。
「お、出たな」
魔方陣が刻まれた場所にドアが出現する。
上野がそれを開けると、そこに地下に続く階段があった。
「早く降りよう」
上野が岡本を再度抱えて、二人は急いで降りていく。
<><><>
「相手は人間に見えるが、そいつらはただの人形どもだ! 殺してもかまわん!! 遠慮するな!」
宮内家の中に入り、所定の位置に付いた川口家は、本部といわれる場所に連絡をした。
そして、今そこから言われた道順どおりに進むと、無数の空飛ぶ人間達に遭遇した。
これが、天使か。と宗孝は思った。
宗孝の初撃である巨大な魔法砲弾が合図となり、戦闘開始となった。
宗孝もその中心で戦っている。
見るところ天使には七種類のタイプがいる。
回復タイプ、魔法タイプ、得物を持って特攻を仕掛けてくる特攻タイプ、なんの力も持っていないタイプ、獣のように襲い掛かってくる半獣タイプ、こちらに化けて仲間割れを引き起こす変化タイプ、そしてそのすべてを合わせ持ち、上空から指示を飛ばしている羽が多い、オールドタイプだ。
宗孝は先ほどからそのオールドタイプを何体か殺していた。
だが、指揮官がやられても、また新たな指揮官が現れる。
まるで、相手は何かのプログラムによって動いているようだった。
全体としての、七つのタイプの割合も変わっていないように思われる。
足りなくなったら、別のタイプが足りないタイプに変わる。それをしているのだと宗孝は予想した。
「こいつら天使の弱点なんかはないのか?」
宗孝は、本部に連絡をする。
本部には、高岡の仲間がいて、常にこちらに指示を送っていた。
『羽です。羽をもげばその天使はそこで活動停止となります。そうでなければ、後で復活します。それと、天使は人間に寄生して、その人間を天使に変える能力を持っているのでそれも気をつけてください』
「わかった!」
(まったくやっかいだな)
「おい! 全員羽根を狙え! それが弱点だ! それと、やつらに近づけさせるな! くれぐれも体が密着するようなことはするな!」
宗孝の叫び声に、みながうなずく。
「極大三大魔法!」
宗孝が両手を合わせる。
「大地の竜撃!!」
大地が盛り上がる。
そして、その盛り上がったものが竜の形となり大きく開かれた口から、巨大な砲撃が放たれた。
それは空に飛ぶ天使達を一層し、すべてを消し去る。
「す、すごい・・・・」
それを見た宗孝の部下が言う。
川口宗孝、彼は本当の天才。
おそらく生身で大罪悪魔とやりや得るだけの力を持っている。
表向きは宮内清の力が巨大であったから、宮内家の土地の手を出さなかったとされているが、その本当の理由は違う。
自分と宮内清が、争えばただ事では済まない。
それこそ、今のような戦争が起きていたかもしれない。
川口家こそ、宗孝で持っているようなもの。
彼は近親相姦を繰り返し、遺伝子の配合を繰り返した結果生まれた。川口家の最高傑作。
それを持ってしても清は強いと感じた。
もし、自分が敗れることがあっては川口家は崩壊だ。
だから、手を出すことはしなかったわけだ。
「進めええええええええ!!」
残りは地の落ちた天使のみ、宗孝の掛け声で川口家の士気が上がった。
「まさか、彼がそこまでの人間だったとは・・・」
「宗孝が一番、主人公に向いている気がする」
「確かに、主人公交代かな?」
「えええええええ」
小説の中身で気になることがありましたら、感想でもなんでもお尋ねください。書けていない裏設定など、そこで説明したいと思います。
お読みいただきありがとうございました。




