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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
6章 白き翼と欲望の渦

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306話 小さなものから大きなものまで

私とアルパイトは鉄の生命体を生み出すと言われる技術を持つ囚人を仲間にし、栄養を補給させるために一旦スイーツ漬けにするのだった。


「とりあえず甘いもの食べておけばいいだろう」

「おお」

(なんだかスイーツを大量に出されているけど、これを一人で食べきれるのか?)


私は食べきれるのかと気になって仕方なかった、だが彼女は凄い勢いでスイーツを口の中に入れていった。そして彼女の頬はまるでハムスターの頬袋のように膨れていた。


「喉詰まるぞ」

「まぁ確かに喉は詰まるかもね……にしても多くない?」

「多いとは思わないな。逆にちょうどいいぐらいかもしれない」


数十分後、テーブル一杯に広がっていたスイーツは彼女の腹の中に入り、細い体なのに腹はポッコリと膨れていた。


「これでいいな?」

「あたいは満足だぞぉ~」

「童に質問をさせてくれ。鉄の生命体を作るためには何がいる」

「私から没収した物、あとは鉄だなぁ」

「鉄か……少しややこしいな」


アルパイトは何故か顔をしかめ、そして首を傾けていた。


「どうかしたの?」

「鉄は貴重な資源だ。一体どうしようか……」

「鉄が貴重な資源?どういうことなの?」

「鉄は地上から採掘する物、そして重いから上げてくるのがとても辛いんだ。だから貴重なのだ」

(つまり鉄の数量は少ないと言う事か……だとするとこいつの能力の使いどころが限られてくるかもしれないな)


そんなことを思いつつ、私が助け舟を出そうとしたが彼女はこんな事を言った。


「別に鉄という材料にこだわってるわけじゃない、ただ鉄は何となくだけどかっこいいと言うかなんというか……別の素材を使ってくれと言われたら使うね~」

「別の素材を使ってでも出来るのか!?」

「試しに何か渡してみたら?」


彼女は何かジェスチャーをしていて何かを渡してくれと言わんばかりにこちらを見ていた。


「分かった、少し待ってろ」


アルパイトは私を置いて部屋を出ていき、隣の部屋に入った音が聞こえた。そして何かが崩れる音と擦れる音が聞こえてきた。


「戻ってきたぞ、これでいいか?」

「それでもいい、少しだけ待って」


彼女はアルパイトが持ってきた素材と工具を手に持ち、周りを確かめた後に何かを組み立て始めた。


「……これでいいはず、動き出せるか?」

「これは何だ?」

「ミニチュアカーだなぁ」


彼女が作り出したのは人形が座っているミニカーだった。


(そもそも人形は何処から……でも人形の色とミニカーのボディーカラーが一緒という事は同一の素材を……一瞬で作ったのか……)


ミニカーはいきなり動き出し、タイヤの部分を空回りさせていた。


「これでどう?あたいの技術を」

「素材を渡しただけだがこんな物を造り出せるのか……」

「……鉄が欲しいのなら少しだけ待ってて。持ってくるから」

「瑞希、貴重なものを持ってくるのか?飛べないんだぞ?」

「大丈夫、少しだけ待ってて」

(向こうの世界から鉄を持ってくるだけだから大丈夫でしょ)


私は彼女の技術力をもっと見てみたいがために鉄を持ってくるとアルパイトに伝え、元の世界に戻って鉄を持ってくるのだった。そして持ってきた鉄を使って彼女はエンルージュと比べても似ているロボットを造ってしまうのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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