298話 自らの種族の事
私とロンはスイーツを食べながら黒い鎧のエンルージュと向き合って話を始めた。
「それで何か話すことは無いか?」
「あなたたちの事について分かったから言ってもいい?」
「どこで知ったんだ?」
「私たちの世界の世界樹に情報が流れ着いてたんだ。これを見てくれる?」
私はエンルージュの事について書かれている資料を黒い鎧のエンルージュに見せた。
「これには童たちの事が書かれているのか?」
「そう、見てほしいんだ」
黒い鎧のエンルージュは渡された資料に目を通していた。その横で妹のエンルージュが暴れているのを横目で見た。
「ふむ……エンルージュという名前はいったい誰が付けたんだ?不思議で仕方ないのだが」
「それは私にもわからない、ロンに聞いたら……?」
「私にもわからないです~」
「そうか、誰が名付けをしているのか分からないのなら仕方ないか。そしていろいろな特徴が筒抜けになっているな……」
「好きなものがスイーツなのはその資料で知ったんだ。だからここにエネルギー回収しに来たんだ」
「まるで自身の隠していることが筒抜けだな……」
黒い鎧のエンルージュは隠していた事がすべて資料に書かれていることに驚きつつ、顔を赤らめていた。
「そういえば気になっていることがあるのだが、聞いてもいいか?」
「どうしたの?」
「この世界に関する資料はこれしかなかったのか?」
「確認してないから分からない、帰ってから確認するよ」
「そうか、何か手がかりがあればこっちに聞かせてほしい」
黒い鎧のエンルージュは私に資料を返してくれ、マカロンを一つまみした。
「とりあえずこの世界に関りそうな資料があれば渡すけどどうしてそんなに情報が欲しいの?」
「この世界はどんだけ広いのかを確かめたいんだ。だからお願いするよ」
こうして私とロンは今の目的を決め、今は目の前にあるスイーツでエネルギーを回復させるために甘味を食べるのだった。
「これを食べたら一旦元の世界に帰るとするかぁ」
「そうか、童はここに留まって待っているから」
「何か進展がありましたら知らせます~」
こうして私たちは雑談を交えながらスイーツを食べに行ったのだった。そして私とロンは元の世界に帰ると、未分類の資料からこの世界の資料を探すのだった。
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