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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
6章 白き翼と欲望の渦

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288話 真白の翼

世界樹の根の周りを点検している私とロンは同じ風景が続くと感じてきていて心底帰りたいという気持ちになっていた。


「ねぇロン、なんだか帰りたい気持ちが先走ってるような気がするんだけど」

「分かります。私も今すぐ帰りたいと思っています」

(思う事は一緒なんだなぁ……)

「ですが世界樹の根の周りを回って今は……恐らく半周終えたぐらいなので残りの半周を回って帰りましょうか」


ロンは残りの半周を確かめてから帰ろうと言った。私はその確認に渋々付き合うことにした。


「そういえばロンがいつも行ってる仕事って何なの?」

「えーと……そうですね……書類整理とか商人の応対とかですかね」

「案外マーチャと同じような仕事をしてるのね」

「そうなのですか?」

「ああ、マーチャの場合はいろいろな人から仕事を振られてそうだから大変の度合いが桁違いだと思うけどね」

「出来れば手伝いに行きたいですね……」


仕事の話をしているとロンの足が止まり、私の服の襟を掴んできた。


「少しお待ちください」

「……何かいたのか?」

「ええ、少々お待ちを」


ロンは一気に警戒の雰囲気を纏い、目の前に歩いて行った。


「そこに居るものはどなたでしょうか?ここは私と許された者のみにしか立ち入ることが出来ない場所です」

(一体何があるんだ?少しだけ気になる)

「……答えないのならば実力行使に出ますが」


ロンは最終警告を目の前に居る何者かに言い放ち、すぐに攻撃できるようにした。すると瞬きをする間にロンの目の前に白色の翼が生えた何者かが身の丈に合わないようなランスを持って突撃していた。


「やぁぁっ!」

「……っ」

(雷が効いているのか……?でもぴんぴんしているから分からない……)

「あなたはいったいどこから来たのですか?答えないとまたはじき返します」


白色の翼が生えた奴はロンと私を視界に捉えた。私とロンは戦うしかないかと覚悟を決めていた、だが奴はいきなり後ろに方向転換をして翼を使って高速移動をし始めた。


「瑞希さん!奴が逃げました!追いかけますか!?」

「ああ、追いかけるぞ!」


私とロンは逃走を始めた奴を追いかけることにしたのだがあまりにも速すぎるせいかもう見えなくなっていた。


「……速い」

「ですね……ですがこの世界樹の根で何かしら異変があると言うことが今分かりましたね」

「うん、他に何か異変が無いか探そうか」

「はい。ですが少しだけ消耗しましたので速く動くのは少し控えてもらえるとありがたいです」


こうして私とロンは白い翼を生やした人に出会い、この世界樹の根で起こっている事に関して何か知っているのかと考えるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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