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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
6章 白き翼と欲望の渦

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286話 似た者同士

ヒナがこの家に住み着いてから数日後、廊下からロビーを見下ろしているとグリュックがヒナと遊んでいる光景が見て取れた。


「あそーぼー!」

「……うるさい」

「あーーそーーぼ!!」

(そういえばグリュックの言霊魔法、制御出来てるのか……?)

「……ほら、あそこ見ろ」


ヒナはいきなり私が居る方向に指を指してきた。


「あ!」

「まずい!!」

「あーーそぉぉぼぉおぉ!!」


私はグリュックに見つかってしまい、部屋に逃げようとした。だがグリュックは言霊をいいように使ってきた。


{動くな!!}

「げっ……動けない……」


グリュックは私が動けないことを良い事にゆっくり近づき、そして私に触れた。


「遊ぼ?」

「……分かった!分かったから言霊を解除して」

「うん」


グリュックは言霊の使い方に慣れてきたのか自分の意思でかけた言霊を解除できるようになっていた。


「言霊の使い方が上手くなってるね……」

「うん!これもシルヴィアスのおかげ!」

(ああ……シルヴィアスはグリュックの言霊の訓練に付き合わされてたのか……なんだか想像できちゃうな)

「後でシルヴィアスを労わってやらないとな」

「どしたー?」


その時、下のロビーからヒナの声が聞こえてきた。


「もしかして……私と同じ人を操る系か?」

「まぁ……そうだね」

「……仲良くなれそうだな」

(ヒナも触手をぶっ刺して操る系だから何かシンパシーを感じてるのか)


グリュックは私を連れてロビーに降りると他に誰かが居ないか探しに行った。その時、玄関のドアがノックされた。


「だれだ~?」

「グリュック待って。私が出るからその場で待ってて」

「……分かった」


グリュックは私の言葉に素直に従い、その場で立ち止まった。


「どちら様……?」

「ロンです。至急お伝えしたい事象があります。お時間よろしいでしょうか?」


ドアをノックした人、それは世界樹の管理人であるロンだった。


「ロン、どうかしたの?」

「昨日の出来事なのですが……世界樹の見回りを行っていると記録にない生物が世界樹を齧っていました。それで瑞希さんに協力してほしい事があるのですが、いいでしょうか?」

「協力?どんな?」

「世界樹の深部を一緒に見回りしてほしいのです。異変が無ければいいのですが……」

「まぁ……いいんだけど……ロン一人で見回りできないの?」

「……実は私も世界樹の深部はあまり見回りに行かないのです。暗くて怖いので……」

(もしかしてロンは暗い所が苦手なのか?)



私はロンをじっと見た、するとロンは顔を隠しながら早口で言い返してきた。


「別に暗い場所が苦手とかそういう事じゃないです……」

「そう?」

「はいぃ……」


私はため息を吐き、世界樹に向かう事をロンに伝えた。


「分かった、とりあえず世界樹の深部で何が起きているか確認しに行こう」

「では転移魔法で移動しましょう。ここまで飛んでくるのはとても体力が必要なので」

「……グリュック、ヒナと遊んでて。私は少しだけ仕事をするから」

「うん」

「それじゃ、またね」


私はグリュックに別れを告げ、転移魔法を使いだした。


「ほら、近くに来て。転移魔法で世界樹に行くよ」

「はい。瑞希さんが居てよかったです」


私はロンの手伝いをすることになり、転移魔法で世界樹の元に向かうのだった。そして世界樹の深部に入っていき、そこで起きている異常を私とロンは見つけるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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