283話 往復するための魔法
馬車で家に帰っている途中、ルナの巫女は私にとあることを伝えてきた。
「ねぇ、ルナとここを往復出来たらいいと思う?」
「急にどうしたの?」
「こっちの暮らしもいいなと思った。だから聞いてるんだ」
ルナの巫女は私の目を見て答えを待っていた。
「マーチャ、ルナとここを転移魔法で行き来できる?」
「分からないのじゃ。じゃが転移魔法の大原則として一度行ったところに飛べる魔法じゃから理論的には行けるのじゃ」
「ならその魔法を教えてくれ!」
「……それって封宝玉の力を使わずにこことルナを行き来することになるのじゃ。つまり楽になると言う事なのじゃ。それでも教えてほしいのじゃ?」
「楽になるのなら」
ルナの巫女は転移魔法でこことルナを行き来できることに便利と感じているようだ、だがマーチャはルナの巫女のある欠点を見抜いた。
「……もしかしてだけど魔力保有量が少ないのじゃ?」
「この封宝玉を使うために魔力を大量に使用してしまった。自然回復を待つしかない」
「そうなのじゃ?」
マーチャは懐から一本の液体を取り出し、ルナの巫女の顔を腕でホールドした。
「フゴッ!?」
「ほ~ら、飲め飲め~」
(一体何を飲ませてるんだろう……というか暴れてるから苦いのか?)
マーチャは足でルナの巫女の足をホールドして暴れないように拘束した。そして謎の液体を飲み干したルナの巫女を見てマーチャは拘束を解いた。
「ふぅ、試作品じゃから苦いと思うが……どうじゃ?」
「苦い……あと喉が焼ける……」
「マーチャ、ルナの巫女に何を飲ませてたの?」
「さっき飲ませていたのは魔力補給ポーションなのじゃ。まぁ……試作品じゃから苦いのは仕方ないのじゃ」
「……苦くて体が拒否反応を」
「恐らく今の体は魔力補給ポーションを飲んだことによって、元気になってると思うのじゃ。ほら歩き回ってみるのじゃ」
マーチャはルナの巫女にそう言った。
「……確かに魔力が回復しているな。とりあえずこの液体を2本ぐらい貰っておこうか」
「ほい~」
マーチャはルナの巫女に魔力補給ポーションを渡した。そしてマーチャはルナの巫女に転移魔法の基礎やコツを教えだした。
’(上手く教えられてたらルナとここを行き来できるのかぁ……少しだけ興味があるなぁ)
こうしてルナの巫女はルナとここを行き来できるための魔法をマーチャから教わっていった。そして私はマーチャに空気のバブルの魔法を付与してもらった後にルナに短時間滞在するのだった。
最後まで見てくれてありがとうございます。
少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想・レビューをお願いします!




