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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
5章 ルナの巫女と幽霊のエネルギー

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282話 生き返りのカラクリ

シャロンは裂けた右腕を気にせずに私たちに向かって走ってきた。


「しかし……あなたの力は一体何なの!?」

「その話は後だ。今はあのクソガキを殺す」


シャルフシーセンはシャロンを殺すつもりでここに来たようで肩から生えているつまみを調整した。


「そのスーツ、なかなかいかしてるね」

「それはヴァイスに言ってくれ。私はただこれを使っているだけだ」


シャルフシーセンはそう言い残し、シャロンに突撃していった。それを見たロンはシャルフシーセンに今から行う事を伝えた。


「そこのあなた!シャロンは封印魔法で封印します!ですので手伝いをお願いします!」

「封印魔法……なるほどな」

「儂が封印魔法を使うのじゃ!」


マーチャは封印魔法を使い始めた。だがその間は無防備でシャロンはマーチャを叩き潰そうとしていた。


「やらせるか!!」

「水のロンギヌス!!」


私とシャルフシーセンは攻撃を加えてシャロンの攻撃を止めた。その時、ルナの巫女が周りに居ない事に気が付いた。


(しまった、ルナの巫女を見失った!)

「ルナの巫女がどこかに行った!」

「なんじゃと!?」


いつの間にかルナの巫女が居なくなっているのに気が付いた私は急いでルナの巫女を探しに走った。


「すまない!少し探し物だ!」

(ルナの巫女は恐らく封宝玉を手に入れに離れたはずだ。だとしたら封宝玉の方に向かうしか選択肢はない!)


私は壁に空いた穴に入り、封宝玉とルナの巫女が居ないか確認した。だが後ろからシャロンが私を捕まえようと手を伸ばしてきていた。


(狭いからシャロンの手は入らない、とりあえず慌てず探そう)

「おーい!封宝玉はあったか?」


私は穴に響くような声で問いかけた。だが誰からの反応もないまま数十秒が経った。


「居ないか」


私は穴の外に出て別の穴に入ろうとした。すると上の穴から何かが走ってくる音が聞こえてきた。


「見つけた……ぞぉぉ!!!」

「おぉぉ!!」

(ルナの巫女が上から現れたぁ!?)


私は上からルナの巫女が現れたことにびっくりしていた。そしてルナの巫女の手には封宝玉が入ったランタンがしっかり握られていた。


「封宝玉に命ず!シャロンの力を失わせろ!」


ルナの巫女が封宝玉にそう言うと、急にランタンが光り始めた。その光は徐々に紐状になっていき、シャロンを包んでいった。


「これは……!」

「今すぐに神経を!」

「うん……」


ヒナは奴の首元に再び触手をねじ込もうと挑戦した。当然シャロンは触手を振りほどこうとした、だが光の紐はシャロンが動けば動くほど力を吸い取っているようで、弾かれる前に触手が首元に刺さった。


「お゛っ……ぐっ……」

「身動きが出来ない、詰み」


シャロンはヒナの神経ハック攻撃で意識が混濁する中、自害しようと近くにあった岩を上空に投げようとした。だがシャルフシーセンが大声をあげた。


「おいガキ!この石が目に入らないのか!?」

「ぐゥ……死にぞこないが……ァ!!」


シャルフシーセンが持っていた石、それは加護の魔石という魔法アイテムだった。


「フン!」

「ァ……」


シャルフシーセンは加護の魔石を上空に投げ、地面に落ちると思いっきり踏みつけて加護の魔石を粉砕した。


「これでお前は蘇れないはずだ。さぁ震えて消えろ」

「封印魔法!ハァッ!!」


マーチャは封印魔法の準備が完了し、シャロンの足元に真っ黒な影が展開された。


「この……クソがァ……!」

「何っ」


シャロンはせめてもの抵抗でシャルフシーセンの足を手でつかんだ。


「お前も……道ずれダ!!」

「……知ってるか?お前は力で私を握っている。だが私は今までの私じゃない事を知らないんだな」

「シャルフシーセン!ヒナ助けてあげて!」

「うん、分かってる」


ヒナはシャルフシーセンに助け船を出し、シャルフシーセンの胴体にヒナの触手が巻き付いた。


「今の私には本当の仲間だ居るんだ。お前と組んでいた悪党同盟は終わりだ。精々くたばれ」

「この……クソババァがぁァあ!!」


シャロンの体が時間が経つにつれて闇に沈んでいき、全身が見えなくなると闇は渦巻きを描くように消えていった。


「……マーチャ」

「ああ、これでシャロンは封印されたのじゃ。数百年、数千年は出てこれないのじゃ」

「そうなのですね……ひとまず封宝玉を奪還できてよかったです」

「……これで帰れる。だけどルナに帰ると数千年はここに戻ってこれない……どうしよう……」


ルナの巫女はこの大地を少しだけ好きになったようで、往復できないかと考えていた。


「その話は帰ってから話そう。今はとにかく疲れたよ」

「ええ、馬車に乗り込んで瑞希さんの家に帰りましょうか……」

「馬車……転移魔法でもいいけど……馬車で帰るのも風情あるか」


こうして私たちはシャロンをマーチャの封印魔法で封印し、封宝玉を奪還した。そしてルナの巫女はどうやってこことルナを行き来しようかと私に相談してくるのだった。


最後まで見てくれてありがとうございます。

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