275話 管理人の恥ずかしい一面
私たちはルナの巫女が探知した封宝玉に向かって馬車を走らせていた。その最中、ロンはとある提案を私たちに問いかけてきた。
「すいません、時間がかかってもよろしいのならば少しだけ寄ってほしい所があるのですが……」
「どこに行きたいの?」
「ここからそう遠くない場所です。行きたいいきさつを話すと長くなるので……」
ロンは何故寄り道したいのかを言わなかったのに私は疑問を持ち始めた。
「どうしてそんなに行きたい理由を隠したがるの?」
「少し……恥ずかしいのです。ええ……」
「どういう事なんだ?」
「……実はこの姿のほかに別の姿があるのです……ですが人前に出るのが恥ずかしい感じになってしまうのです」
(他の姿……どんな姿なのかなぁ……)
私はロンが恥ずかしむ姿を楽しみにしつつ、行こうと進言した。
「行こう、でも別の姿になるのってどんなメリットがあるの?」
「ここでは言えないのです……」
(ロン、なんだか恥ずかしそうに答えてる……)
「でも強くはなるのですよ……」
「羞恥心を犠牲にして力が強くなる……まぁコスパは良い物なのかな」
「良くないです!」
ロンがそう言って馬に鞭を打って無理やり加速させていた。
「わーっ!ストップストップ!」
「もう……早く別の姿に変化できるようにして早くシャロンを倒しますよ!」
「分かったから!笑わないから!!」
私はロンを落ち着かせるために必死だったがここで思わぬ一手がロンの首元にぶっ刺さった。
「うるさい」
「あれ……神経をハックできないはずじゃ」
「……鱗の隙間」
「……あれ?」
どうやらヒナはロンを黙らせる程度には進化をしているようで神経針を細かく操作できるようになっていた。
「一体何が……?」
「ほらロンの別の姿、覚えてる?」
「……別の姿になるために寄り道をするという事ですね。取り乱してすいません。それでは寄り道しましょうか」
私たちは取り乱すロンを目の当たりにしたからかロンをいじりだした。そして私たちはロンの寄り道に同行することになり、シャロンを倒す鍵になるのだった。
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