274話 谷底の隠れ家
惨状を過去に戻って見た私たち、ルナの巫女が封宝玉を探知している間に清流の民に気になっていることを言った。
「そういえば清流の民ってどんな人が集まってるの?」
「それは答えられない」
「なら清流の民が住んでいる場所って一体どういうところなの?」
「それも堪えられない、だが滝が流れていて谷に集落を構えている」
「谷かぁ……どんなところにあるの?」
「それは答えられない」
清流の民の人達の特徴や住んでいる場所を聞いた、だが答えられないと一点張りをしてきた。
(まぁ当然だよね。自身の仲間の人の情報をべらべら話せないよね)
「そうだ、どうして私たちに手を貸してるの?何も利益が無ければ協力しないはずなのに」
「人間はすぐに利益を重視するんだな」
「いや、ただ私たちに手を貸して何をしたいのかなって」
私は清流の民の人に一番気になってたことを伝えた。
「困っていたから助けただけだ」
「……そうなのね」
私と清流の民の間に沈黙が流れ、何か言いだそうとしても気まずい空気感になってしまった。
「見つけた。あっち」
「もしかして封宝玉を見つけたのか!?」
いきなりルナの巫女が封宝玉を見つけたと私たちに伝えてくれた。
「力が強くなっていってる、封宝玉自体の力が回復していってるのかも」
「場所は分かるの?」
「ぼんやりとしか分からないけど……今いる位置よりかは下だと言うことが分かる」
「洞窟とか谷底とかの感じ?」
「そうだ、今すぐ行こう」
ルナの巫女は封宝玉の場所に急いで向かおうとしたが私がそれを止めた。
「もしかしたらシャロンがパワーアップをしているかもしれない、考え無しで突撃するのは危険だ」
「……そうだな。しっかり準備をしていこう」
封宝玉の場所を探知した私たちは急いでこの街を離れる準備をした。だが清流の民の人はここでお別れだと伝えてきた。
「僕はここまでかな」
「ああ、手伝ってくれてありがとうね」
「忠告しておく。戦いの最中で頭を働かせる時、ためらうな、自身の体を動かせと」
清流の民はそう言うと私たちに背を向けて国の中に消えていった。
「……分かった。協力ありがとうね~」
私はすでに姿が見えなくなった清流の民の人に感謝を伝えた。そして私たちは馬車に乗り込み、封宝玉がある場所に向かうのだった。だがシャロンのあの姿はとても強そうで太刀打ちできるかどうか……と考えるようになるのだった。
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