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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
5章 ルナの巫女と幽霊のエネルギー

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273話 白黒の波

私たちは喫茶店で出会った清流の民を連れて謎の肉塊があった家に入っていった。


「ここなんだよね……キツイと思ったら出て行ってもいいよ」

「いや大丈夫だ。それよりもこの惨状は一体……」

「私たちには分からないんだ、でもあなたなら分かるって思ってる」


清流の民の人は肉塊の傍で屈み、いきなり肉塊の中に手を突っ込んだ。


「うわっ!?」

「またしても肉塊の中に……凄い胆力ですね」

「なるほど、最近の死体か。こいつの最期を見たいんだろう?」

「ああ……見せてくれ」

(どうしてこいつがこの姿になったのか少し気になるし……でも惨たらしい殺され方だったら気が引けるかもな)


清流の民は自身が持っていたハンカチで血をぬぐうと過去を見るために準備をし始めた。


「死体がまだ新しくてよかった。古ければ古いほど過去はめちゃくちゃになるんだ」

「ぐちゃぐちゃだと何が駄目なの?」

「正しく過去を見れなくて追い出される」

「そうなんだ……」


会話していくうちに清流の民は過去を見るために通るゲートを作り上げた。


「このゲートを通れば過去を見ることが出来る。だが僕でもこの奥の景色は分からないから危険だと判断したのならすぐに逃げてくれ」

「向こうの人物からこっちは認識できるの?」

「出来ない、だがこっちから向こうの物を触れるから出来るだけ物には触れない方がいい」

「分かりました。それでは行きましょうか」


私たちは警戒しながら白黒のゲートを通過していった、体に纏わりつきながら見えてきた光景、それはモノクロで出来上がった写真のような場所だった。


「凄い……」

「こいつらは……!」

「シャロンと……あと一人は誰だ?」


その場にいた人間は私たちのほかにシャロン、そして謎の男だった。


(シャロンの仲間なのか……?でも争っているように見えるのはどうしてだ……?)

「音はどうするんだ?」

「遅れてやってくる、少し待つんだ」


少し待つと空間に響くような音が聞こえてきた。


「その封宝玉を盗ってきたのは俺だろう!?先に俺に使わせろよ!!」

「盗ってきたのはそっちだけど作戦の立案は私とバーサクちゃんがやったの!だから私の物!」

「なんだとぉ!?」


なにか争っているようで男の方は鉄球を出した、だがシャロンは何故か網を用意していた。


「あなたの鉄球なんてこの網があればからめとれるの」

「そうかそうか、ならやってみろ!」


男は鉄球を3つ投げ、シャロンは網を投げた、だがその網はあまりにも大きく、男を丸ごと網で絡めとった。


「大きすぎるだろ!?」

「大きい?それはどうも」


シャロンは余裕しゃくしゃくで封宝玉に触れ、願い事を口ずさんだ。


「私とバーサクちゃんを一つに……」

「やめろ!願いを叶えるのは!!」


一瞬のフラッシュの後、私たちの目の前に現れたのはシャロンの面影がある何かだった。


「……力が湧いてくるよバーサクちゃん」

「この……命知ら」


シャロンは男の言葉を聞く間もなく大きな腕で蠅のように叩き潰した。


「……何て?」


シャロンは男が言いかけていた言葉を聞かずに叩き潰したことに少しだけキレていた。


「何て言ったの!」


シャロンは腕を思いっきり男に向けて振り降ろし、何度も何度も叩きつけた。もうその頃には男の命は消えていた。


「何て……言ったの?」

(……)


唾を飲み込んでいると、急に空間が不安定になった。


「時間切れか」

「どうするの?」

「ここから退避しよう。こっちだ」


清流の民は出口のゲートをくぐり、私たちも一斉にくぐった。


「戻ってきたの?」

「そうだ。それでこれからどうするんだ?」

「……シャロンを止めに行く。だけど今は封宝玉の位置を探し出さないとね」


こうして私たちは肉塊の正体を知り、封宝玉が使われたことを確認した。そしてシャロンはバーサクと融合して力が強くなっていることを頭に入れたのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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