272話 過去に刻み付けられた結果
喫茶店で時間を潰す私たち、その間にルナの巫女は封宝玉の位置を探知していた。
「おまたせしました~」
「ありがとうね~」
私たちは注文していたのを受け取り、ちびちびと飲んでいった。
(そういえばあの肉塊って結局のところ一体誰だったんだろう?)
「ねぇ、あの肉塊って一体誰だったんだろう?」
「私にもわかりません。時間を巻き戻して何があったのかを見れる魔法さえあればよかったのですけど……ないですよね」
(時間を巻き戻して何があったのかを見る……魔法があればよかったのか……)
私はそういう魔法が無いかマーチャに聞こうとした、だがこの場にマーチャが居ない事に私はいち早く気が付いた。
「そうだ、いつも居るマーチャは今居ないんだった……」
「魔王が居れば魔法なんて簡単に使えたはずですね」
「……まぁこの場に時間を巻き戻して何かあったのかを確認する魔法を持ってる人なんていないだろうなぁ」
私は何かに訴えるような声の大きさでそう発言をした。周りの目線は私に集中したが、すぐにそっぽを向いた。とある一人の獣人を除いて……
(まぁ人生ご都合主義とはいかないか……こればかりは{LUCK}の力でもなんともならない……)
「何かお困りかな?そこの人たち」
「誰!?」
私は勢いよく後ろに振りむき、手刀で声をかけてきた人の首を掻き切りそうだった。
「おっと、ピリピリしてたから声を掛けてはいけなかったかな?」
「……敵ではないのか?」
「敵という存在の事は分からないけど、少なからず僕はあなたたちの敵ではないから安心して」
(急に話しかけてきたから敵かと思ったが……敵ではないのか?)
この光景を見ていたロンはいきなりとある派閥の名前を言った。
「もしかして……清流の民でしょうか」
「清流の民?」
「正解、物知りな人が居るんだね」
「物知り……ですか。私の存在を知らない人が居るんですね」
ロンは清流の民所属の獣人を少しだけ知識不足だと伝えた。
「それで、時を戻して何が起こったのか確認したいのを聞いてね、気になって近づいた」
「……そうか」
「僕、時を戻して何が起こったのか見れる能力を持ってるから手伝えるかもね」
清流の民はそう言うと手のひらに白と黒の球を出した。
「とりあえず事が済んだら過去を見に行こうか」
「それは?」
「目的地に着いてから言うよ」
私たちはいきなり清流の民という派閥に所属している獣人と出会い、過去を見せると言ってきたのだった。私たちは少しだけ怪しみながらも過去を見せてもらえるのならとその獣人について行くのだった。
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