266話 願いを一度だけ叶える封宝玉
ルナの巫女はランタンを強調させるように持ちながら私に封宝玉の能力について話し始めた。
「封宝玉とは数千の歴史がある代物だ。生半可な人間が扱えば破滅の未来しかないのだ」
「破滅の未来……」
「だが破滅の未来を受け入れるのならとある恩恵が降りかかる。それは願いを一つだけ叶える奇跡だ」
「願いを一つだけ叶える奇跡……それって一人一つまで?」
「そうだ。だが待っているのは確実な破滅、願いか破滅かを天秤にかけられるか……だ」
ルナの巫女はランタンを腰に提げると急に立ち上がった。
「封宝玉って今は何処にあるんだろうね」
「場所は分かる。私と封宝玉は何かしらでつながっているからな。同行するか?」
「いや、少しだけ待ってくれない?とある人を連れていきたいから」
「……分かった。少しだけ待つ」
私はルナの巫女を少しだけ待たせ、とある人物を呼びに行った。
「ロン、出番だよ~」
「出番……?何のことでしょうか?」
私はロンを呼びにルナの巫女を待たせたのだった。
「ルナの巫女に会ってみない?それで重要な事に協力してくれない?」
「ルナの巫女に会ってみたいのは山々なのですが一体何に協力してほしいのです?」
(直球に言ったら……どうなるのかな)
「……ルナの巫女がラビィたちを連れて帰るために必要な封宝玉を取り返しに行くんだ」
「封宝玉ですか……分かりました。取り戻しに行きましょう」
「ありがとう~ロンが居れば百人力だよ~」
「そんな……言いすぎですよ」
私はロンを棚に上げ、気分を取っていた。そして私はルナの巫女の元に戻り、封宝玉の場所について聞いた。
「この方がルナの巫女……ですか……」
「……龍人か。何のようだ?」
「紹介するよ。この人は世界樹の管理人のロンだ」
「世界樹か……あの大きい木の管理人という事だな」
「ええ、世界樹の事を大きい木と例えるのはおやめなさい」
一旦挨拶をかわした後、ルナの巫女はロンにも封宝玉の事を教えた。
「そんな代物をあなた一人で管理していたのですか?」
「そう、今ないから少し寂しい」
(何だかしょぼくれてるなぁ……)
そしてルナの巫女は封宝玉の場所を探知し始め、私とロンはその光景を見つめていた。
「見つけた。ここから遠く離れた国、そこに封宝玉がある」
「見つけたのか!」
「とりあえずそこに行こうか……」
「既に能力が行使されてなければいいのだが……」
こうして私たちは封宝玉を奪還しに遠くの国に向かうのだった。だが道中で私たちはとても面倒な出来事と直面してしまうのだ。
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