263話 あなたが邪魔だった。
私はさっきまで戦っていた奴とシャロンという奴を視界に収めていた。だがどうして仲間打ちという事をしたのか分からなかった。
(普通なら仲間同士、力を合わせて私を倒しに来るはずだ。だがどうして見方を巻き込むようなことを?)
「馬鹿野郎!!何をやってるんだ!?ふざけるなぁぁ!!」
「元々あなたが邪魔だった。私とバーサクちゃんの道にはいらない」
シャロンが腕をあげると背後にいたバーサクの腕が上がり始めた。
「私とバーサクちゃんのために消えて」
シャロンは丸太を思いっきり奴の頭に叩きつけた。
「……それでも仲間なのか!?」
「仲間?どういうことです?仲間ってのは私が好いてる人、物、魔物……へへっ」
シャロンは気味悪く笑うと私に向かって丸太を振れとバーサクに伝えていた。
「ほら、あなたにも墓標を建ててあげる」
「……魔法チャージ」
私はバーサクの大きさに怯まず、ウォーターをチャージしていった。
(どんどん水を圧縮していけ)
「何をしても無駄!私のバーサクちゃんを倒せる魔法なんて無いの!」
「ああ、今までの魔法ならなかっただろうな。でも勝つさ」
私はエーテルロジックスタッフに溜めたウォーターの魔法を具現化し始め、水のロンギヌスを作っていった。
「なんなのそのアイススピア?それでバーサクちゃんを倒せないでしょ?」
「これはアイススピアではない、喰らえ!」
私は水のロンギヌスをバーサクに放った。
「これぐらいの棘で私のバーサクちゃんは死なない」
「いいや、死ぬよ」
水のロンギヌスはバーサクの胴体に当たり、体を壊していった。
「何してるのバーサクちゃん!?」
「グ……グゴゴゴゴガガガガ」
「水のロンギヌスはどれだけ硬くとも削り取る」
そして数秒も経たないうちにバーサクの体に細い風穴が開き、そして後ろに倒れた。
「ちょっとバーサクちゃん!?」
「グオォォ」
「もう終わりだ」
私は少しだけ残していた水のロンギヌスでシャロンの心臓を貫いた。
「ガハッ」
「まぁこんなことをやっても死ななんだろうな」
私はシャロンが消えていくのを見届けず、バーサクによって叩き潰された奴の亡骸を確認しようとして丸太に近づいた。
「……しぶといのね」
丸太に押しつぶされたはずの奴が丸太を真っ二つにしてギリギリ生き残っていた。その時マーチャがやっとこの場に到着した。
「どうかしたのじゃ!?」
「遅い、もう事は済ませた。後はこいつを家に運ぶ……ぞ……」
マーチャの肩を見るとルナの巫女が担がれているのを目撃した。
「それって……」
「ルナの巫女なのじゃ。そこで気絶してたのじゃ」
(もしかしてシャロンが気絶させたのか?だとしたらルナの巫女も一旦保護しておこうかな)
「分かった、とりあえずルナの巫女はマーチャが運んで、こいつは私が運ぶから」
「分かったのじゃ。とりあえず空いてる部屋に寝かせるのじゃ」
こうして私たちは一旦ルナの巫女と敵のリーダーを保護し、一旦は様子を見ることになるのだった。だがどうしてリーダーを裏切ってまでルナの巫女を狙っていたのか……私にはわからなかった。
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