258話 意識のつながり
数時間後、ネオプラズマが一人で警備をしてくれているおかげで私たちは平和な日常を過ごしていた。
「お゛」
「何だからネオプラズマが変な感じになってるけど」
「感覚網をくすぐられたからこんな変な声が出てると思うのじゃ……にしてもくすぐりには弱いのか……意外なのじゃ」
「ふひぃ……」
ネオプラズマの奇行を眺めている私とマーチャをよそ眼にロンが声をかけてきた。
「あの~……お楽しみのところ申し訳ありません。少しお尋ねしたいことがございまして……」
「どうかしたの?」
「ラビィの事について尋ねておきたい事がございます。ラビィたちが落下してきた地点に隕石があったと言っていました。それを見に行きたいのですが……」
「別にいいけどどうして?」
「少し気になることがあるので調べに行くだけです」
私はロンの事を連れてラビィたちが墜ちてきた場所に向かって転移魔法を使った。
「魔法というのは本当に便利ですね」
「一瞬で飛べるから楽だよね~」
ロンは目の前に墜ちている隕石に向かって歩き出し、周りを調査していった。
「なるほど、隕石がぶつかってここに墜ちてきたという事ですか……」
「そんな事分かるの?」
「ええ、断面が明らかに新しいのでそう断定できます。それに忠告ですが……」
ロンは地面を指さした。
「私たちのほかに誰かがここを立ち寄った形跡があります。それもごく最近の……お気を付けを」
急にロンは周りを警戒しはじめ、私もエーテルロジックスタッフを握った。
(ここは魔法を使える場所なんだ。つまりあの負けは無いと言う事だ……)
「……懲りないですね」
ロンは周りに謎の球体を出し、その球体から雷が出てきて草むらを穿った。
「わっ!?」
「やはりメンテナンスが必要ですね……威力が落ちてます」
草むらが焼けていき、そこに居た人物、それは私に一度後れを取らせた奴だった。
「凄いねぇ~草むらで隠密してるのに……捕捉しちゃうなんて♡」
「死んだはずじゃなかったのか!?」
「幻覚じゃないの?おもろー」
奴はそう言いながら相棒であるバーサクを呼び出し終えていた。
「それしか使えないのか?」
「私はバーサクちゃんだけで十分なの!やっちゃえバーサクちゃん!!」
「ウオォォォォォ!!」
バーサクは私たちに向かって拳を叩きつけようと腕をあげた。
「奴のパワーには気を付けてください!」
「分かってる!ロンはバーサクを!私は奴を狙う!」
「戦力的にその方が賢明でしょう。任せてください」
「なら先手必勝!アイススピア!」
私は奴に目標を定め、アイススピアを放った。だが奴はバーサクの足で自身を守った。
「はぁぁっ!!」
(バーサクってやつ、ロンの相手をしながらこいつを守るのか……なかなか骨が折れる相手だな)
「気を散らしてください!さすれば若干弱化するでしょう!」
「気を散らすってどうすればいいんだ!?」
「とにかく多方向から攻撃を!」
「負けるなバーサクちゃん!」
私とロンはバーサクとそれを操る奴と偶然戦うことになり、一度負けた雪辱を果たすために奮闘するのだった。




