256話 ルナに帰す
私たちはルナの巫女について管理人から聞いた後、これからどうするかを話し合う事にした。
「ラビィたちの事、どうするの?」
「ルナの巫女の目的はラビィをルナに連れて帰る事、だと思っていいのじゃ?」
「そうでしょう。ですので襲撃をいち早く終わらせたいのならラビィをルナの巫女に引き渡すのが大事でしょう」
「……それしか方法が無いの?」
「私もこの状況は初めてなので分からないので……すいません」
(出来るだけあのラビィたちの意見を聞いてからじゃないと進めにくいな……)
私は家にいるラビィたちにもこの事について聞かなければなと思っていた。勝手に事を進めて勝手にルナの巫女に引き渡すのは駄目だと言う事を思って。
「とりあえず私の家に戻ろうか」
「大丈夫なのですか?」
「転移魔法でひとっとびなのじゃ」
マーチャは早速転移魔法を使って周りの人をまとめて転移させようとしていた、だがここは世界樹の中、当然魔法は使えなかった。
「マーチャ、ここ世界樹の中」
「忘れてたのじゃ……ポンコツ魔王と記録されてしまうのじゃぁぁ」
「なるほど、ポンコツ魔王ですね!分かりました記録しておきます」
「記録せんでいいのじゃぁぁ」
マーチャのポンコツを記録する管理人だったがふと私は管理人の名前を聞いておきたいと思った。
「そういえば名前ってまだ聞いてなかった気がするんだけど」
「名前ですか……ではこう名乗っておきましょうか。龍・黎明と」
「ロンと言わせてください!」
「ええ」
「それでは外に出て転移魔法で私の家に行きましょうか」
私たちは一旦世界樹の外に出て転移魔法を使いだした。
「やっと魔力が体に巡る感じなのじゃ~」
「マーチャは耐性とかの魔法をかけてね~」
「分かったのじゃ~一からかけなおしじゃから時間はかかるのじゃ~」
マーチャはバフ魔法を自身にかけ始め、私は転移魔法を使った。そして一瞬で家の前に辿り着いたことにロンはかなり驚いていた。
「遠く離れた距離を一瞬で……」
「転移魔法の凄い所だね。でも使いすぎたら体調が崩れるけどね」
「一長一短という事ですね」
そして私たちはロンにラビィたちを見せに向かった。
「何処に居るかなぁ?ラビィたち出てきて~」
「はーい?」
ラビィたちは何故か私の部屋からひょっこりと出てきた。
「この子たちが今回墜ちてきたラビィですか……」
「そうだ、かわいいだろ」
「……分かりました。ルナに帰りたいかとこの子たちに聞いてみます。あなたたちはこの付近に不審者が居ないかを確認してください」
「分かった。マーチャ頼んだ~」
こうして私たちはルナの巫女を狙う不審者を撃退するべくこの付近を警戒し始めるのだった。そして私たちのあずかり知らない所でルナの巫女を付け狙う集団が動き始めるのだった。
最後まで見てくれてありがとうございます。
少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想・レビューをお願いします!




