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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
5章 ルナの巫女と幽霊のエネルギー

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253話 ドゥオティェンダーレイ

私とリョウ、リーベは世界樹の出口に向かって走っていた、だが急にリーベが足を止めた。


「リーベ、どうかしたの?」

「何かがおかしい……あの図体だったら絶対マーチャが気が付くのに……」

「魔法が封じられてるから気が付かなかったと思うけど」

「違う、私たちがここに来たのは数分前だ、その後にあの怪物が現れた……おかしいと思わないか?」

(確かにあの大きさの化け物が外に居たら私たちや妖精たちが気が付くはずだ……)


私はこのおかしさに気が付き、リョウにこのおかしさを伝えた。


「つまりこの騒動の裏で糸を引いている野郎が居るって事か」

「今は魔法が使えない、外でこの騒動の裏に居る奴を探せたら……だね」

「なら今すぐ外に行って探そう」

「ああ、マーチャが心配だけど……な」


私たちは世界樹の外に向かって歩き出し、警戒しながら周りを見ていると一つの影が上からこちらを見下ろしていた


「誰だ!」

「……推理は正しい、だけど有利なフィールドで戦わせない」


謎の影は飛び降りてくると一気に私たちとの距離を詰めてきた。


(まずい、こいつは私たちと敵対している!!)


私はとっさの判断でエーテルロジックスタッフで謎の影の攻撃を止めた。


「へぇ」

「蹴りが来ると思ったからな」

(とっさに反応したから良かったがこれを食らっていたら遠くまで吹き飛んでいたな)


横から3本矢が飛んできたが敵はバク転で3本ともかわして距離を取った。


「……へぇ……面白いじゃん。私のバーサクちゃんに立ち向かうなんて」

「何を言っているんだ?」

「分からない?」


敵は何故か自身の目を指さした。


「私とバーサクちゃんとは視覚を共有してるんだ、だから今すぐバーサクちゃんが来るよ」

「だからバーサクとはなんだ!」

「見てきたんじゃないの?」


その時地面が慌ただしく揺れ、後ろから何かが壊れる音が聞こえ始めた。


「まさか……」

「ギャハハ!!もうお前らは終わり!!」


マーチャが相手していた怪物が私たちを追いかけてきたようだ。


「リーベ!?これどうするの!?」

「どうするも何も……逃げる!」


リーベは真っ先に逃げ始めたが敵が逃走に気が付いてリーベの近くに一瞬で移動した。


「私たちからは逃れられないの!」

「ガフッ!!」

「リーベ!」

「ほら、あなたたちはバーサクちゃんにミンチにされるの!」

(マーチャは一体何をしてるんだ……?もしかしてもうやられたのか!?)


私の頭の中に最悪の光景がよぎり、どのようにしてこの状況を打破しようにも明らかに何かを失う気がしていた。


(どうする……このままミンチにされるのは嫌だ。そもそもこいつは一体何者なんだ!?)

「くっ……この化け物が!!」


私はエーテルロジックスタッフを鈍器のように敵に向かって振った。だが敵は一瞬でかわし、私のみぞおちに拳を叩きこんだ。


「ガハッ……」

「誰も私にはかないっこないんだ」

「……この野郎!!」

「へぇ……まともな剣士が居たのね……でも私には勝てないよーだ」

「いっ!!」


あっという間に私たちは謎の敵にねじ伏せられていた。考えたくもないほどに速かった。そして怪物が近くにあった本棚で私たちを潰そうとしていた時、どこかから雷鳴が聞こえてきた。


「ん?ここは魔法が使えないはず……バーサクちゃん、何かがおかしいよ」

「グオァァァァ?」


雷鳴が聞こえ、怪物が真上を見た瞬間に雷が上から降り注ぎ、あっという間に怪物の体を貫いて体がバラバラになった。


「バーサクちゃん!!」


敵が怪物の名前を言った瞬間、雷が敵の傍に落ちた。


「ひっ!!」

「客人に乱暴な真似をしてはなりません、今すぐ出ていきなさい」

「……なんだお前!!」


私は薄っすらと目を開け、上を見た。そこに居たのは長い尾に二本の角。そして体の周りには雷が纏っている人物がいた。そして敵は本棚を素早くよじ登り、謎の人物を攻撃しようとしていた。


「私のバーサクちゃんをよくも!!」


敵は謎の人物の一歩手前まで近づいた、だが敵は真上を警戒していなかったツキが回ってきた。


「ガハッ……!?」

「……堕天の(ドゥオティェン)打雷(ダーレイ)!!」


謎の人物は敵を地面に叩きつけ、追い打ちで雷を降らせた。当然敵は剣に貫かれ、そして雷に撃たれたことで死んだ。と思ったが何故か急に死体が白く光り、数秒が経つと死体は跡形もなく消え、剣だけが残されたのだった。


「……うっ……」


私はまだみぞおちのダメージが残っていて立ち上がることが出来なかった。すると謎の人物は私に話しかけてきた。


「……お怪我は?」

「大丈夫……とは言わないが少し休ませてくれ……」

「分かりました、今すぐ椅子を持ってきます。ですので少しだけお待ちください」


謎の人物はやけに丁寧な口調で私に話しかけてきてくれた。そしてリーベとリョウにも同じ口調で話しかけ、それぞれ必要な対応をしていった。


「どうぞ、椅子を持ってきました」

「……助かるよ」

「それで……さっきの事について少しだけ話を聞かせてください」


こうして私たちが敵わなかった敵を一瞬で屠った謎の人物と会話することになり、先に私はマーチャの安否について聞くのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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