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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
5章 ルナの巫女と幽霊のエネルギー

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246話 気まぐれ幽霊

私は一旦深呼吸をし、心を落ち着かせた。


(とりあえずこの幽霊がどうしてここに居るのかを聞くか……)

「一応聞いておきたいことがあるんだ……いいか?」

「……ぁ」


幽霊はまだ余韻に浸っているようで両手を頬に当てていた。


(あの出来事がまだ残っているのか……私も突発的にしちゃったから仕方ないけどなぁ)

「ねぇ、どうしてここに居るの?もしかしてこの木の下に死体が埋まってるの?」

「……うん」


幽霊は少しだけ息を漏らしながらそう答えた。


「木の下に死体が埋まってるのか……あなたはどうしてほしいの?死体を掘り返して火葬する?」

「……時間が経ちすぎてるから成仏できない……」

「そうか、この世界に居すぎたから成仏できないのか……」


私は幽霊の話を聞くに少しだけ可哀そうに思えてきた。


「マーチャ、どうやらこの幽霊はこの世界に長く居たことによって成仏できないって言ってるんだけど」

「ああ……死んで幽霊になって長い年月が経つとこの地に根付くと言うが……まさか現実で目にするとは思わなかったのじゃ」

「どうしたらいいの?」

「地縛霊として生きて行くとしか道は無いのじゃ」


マーチャは少しだけ怖がりながら幽霊に近づいて話をし始めた。


「おぬし……これからどうしたいのじゃ……?」

「どうしたい……か?」

「そうなのじゃ……」


幽霊が少しだけ動くとマーチャはビクッと体を震わせた。


「……まぁ……そうだねぇ……長年ここを離れて無かったから誰かに憑いて旅をしたいなぁ~」


その言葉を聞いた私は少しだけ悪寒が走った。それと同時に私は何か嫌気が走ったのか急に幽霊から逃げ出した。だが幽霊は私の足を止める方法を取った。


「何っ!?」

「金縛りで止めたよぉ~?」


静かに私の背後に幽霊がくっつくと耳元に囁いた。


「これで一緒だね」

「……ぎゃ……ギャァァアア!!!」


私は思いっきり背中にくっついてる幽霊の頭を両手でつかみ、勢いよく前に飛んだ。


「いやぁぁ!!!」

「おらぁ!!!頭を打って二回目の死を迎えろ!!!」

「……瑞希、幽霊と仲良しなのじゃ……ってリーベ?」

「怖い……やっぱり幽霊は怖いよぉ……」


私は何とか幽霊を従えることに成功し、そして再び大木と向き合った。


「この大木の下にあなたの死体が眠ってるのよね?」

「そうなのよ~」

「……マーチャ、この大木の周辺に木を生やす事って可能?」

「出来なくは無いのじゃが……一旦やってみるのじゃ」


マーチャは大木に向かって手を伸ばし、成長魔法を徐々に流していった。すると周りから苗木が生え、どんどん成長していき、あっという間に木が出来上がった。


「思ったより簡単だったのじゃ」

「ありがとうマーチャ~」

「これでいかだが作れる……この木を伐っていこうか」

「幽霊はここで見てて、手伝わなくてもいいからね」


私は少し大きめの石に幽霊を座らせ、木を伐り始めた。そしてリーベは腰に提げてあるポーチからロープを取り出し、いかだを作り始めるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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