243話 知識の限界
私とマーチャは転移魔法で古代エルフの村に飛び、リーベの元に向かっていった。
「なんだかこの村、前に来た時より発展してる気がするんだけど」
「確かにそう思うのじゃ。特に村の敷地が増えてるような気がするのじゃ」
(牛も飼育しているし鶏も飼育してる、商人ギルドと古代エルフの村の関係がうまく行ってると言う事がこんな形になって表れてるんだな)
私とマーチャは街の風景を見ながらリーベの家に入っていった。
「リーベ、今って暇?」
「瑞希、どうしてここに!?」
(アポなしだから私がいることに驚いてるな……)
「少し知見を貸してほしいのじゃ」
「魔王もいる……つまり緊急度が高い物事か。なんだ?」
「ルナの巫女について聞きたいんだ」
私がルナの巫女についてリーベに聞いた、だがリーベはルナの巫女を聞いて目をまん丸のようにした。
「ルナの……巫女?」
「そう、ルナの巫女について聞きたいんだ」
「聞いたことのない単語だ。恐らくだがこの村にいる古代エルフの誰一人として知らないはずだ」
「この村に住んでいる古代エルフが知らないとなるとルナの巫女の事が分からないのじゃ……どうする瑞希?」
(長く生きているのにルナの巫女を知らない……一体ルナの巫女は何者なんだ?)
私とマーチャはルナの巫女についての情報がここまでだと諦めていた。だがリーベは少しだけ悩み、本棚に向かって一冊の本を取り出した。
「落ち込んでるところ悪いのだが世界樹という物を知っているか?」
「世界樹?」
「知ってるのじゃ、じゃがどうして今その名前を出したんだ?」
「世界樹の周りに住んでる住民はこの世界に生きる人物の記録を取っているからな、そこに聞けばいいだろう」
リーベは取り出した本を広げ、世界樹の場所や周りに広がっている街の風景の写真を見せてきた。
「なんだか情報がすぐに集まりそうだなぁ」
「とりあえず行ってみたらどうだ?道は案内する」
「わかった、よろしく頼むよ」
私とマーチャはリーベの道案内で世界樹がある場所に向かうことにした。移動手段は徒歩だった。
「ここから世界樹までどれぐらいかかるの?」
「おおよそ1日以上だ。だが1日以上歩き続けるのは人間だと堪えるだろう」
「そうだね」
「だから2時間ぐらい歩いたら休憩をする。休憩し終えたらまた2時間ぐらい歩くを繰り返す」
(なんだか死ぬ前の世界でこういう話聞いたことあるなぁ)
私は何故か聞いたことのある事を聞いたがむやみに詮索するのは野暮だと思ってやめた。
「とりあえず2時間ぐらい歩くが疲れたら早めに休憩をとるぞ」
「はーい」
こうして私たちは世界樹に向かい始め、ここから足が痛くなるのだった。そして世界樹はいろいろな記憶が残されていてリーベはその記憶を読み漁るのだった。
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