242話 ルナの巫女
私たちはオオカミが捕まえてきてくれた不審者をどうやって裁くかを話し合った。
「実害を出していないから話を聞くだけでいいと思うんだけど……」
「そうじゃな。何を聞き出すのじゃ?」
「何故この付近を嗅ぎまわってたのか、聞こうかな」
私は不審者に何故この付近を嗅ぎまわっていたのかを聞いた。
「ねぇ、あなたはどうしてこの付近を嗅ぎまわってたの?」
「どうしてだろうな、教えるわけねぇよな!」
不審者は何故か捕らえられてるのに高圧的な態度で私に楯突いてきた。
「マーチャ、どうする?」
「自白させるしかないのじゃ……」
マーチャは不審者の頭を勢いよく鷲掴み、マーチャの手が光り始めた。
「今の光は……?」
「自白魔法なのじゃ。嘘をつけなくなってこいつの体は儂の思考で動かせるのじゃ」
「つまり催眠に近い状態なのね」
「そうなのじゃ。何でも相談してみると良いのじゃ」
私は自白魔法をかけられた不審者に質問をした。
「ねぇ、あなたはどうしてこの周りを嗅ぎまわってたの?」
「うぇ~……そうだなぁ~……ルナの力を手に入れようとしたんだぁ~」
「月の力?何だそれ」
「月の力が手に入るんだぁ~それはルナの巫女からもらえるんだぁ」
(ルナの巫女……?一体何者なんだ?)
「ルナの巫女って一体何なの?」
「ルナからやってくる……」
私は不審者からルナの巫女、ルナの力という事を聞き出した。
「マーチャ、ルナの巫女って知ってる?」
「知らないのじゃ、リーベに聞いてみるのじゃ?」
「リーベに聞いてもわからなかったらどうするの?」
「……それは困るのじゃ……」
マーチャは自白魔法を一旦解き、不審者は自白魔法の反動で気絶した。
「気絶した……」
「仕方ないのじゃ。自白魔法は体の自由を奪う魔法でもあるから時間が経ってなくとも元に戻るまで時間がかかるのじゃ」
「……とりあえずルナの巫女の事についてリーベに聞いてみることにしようか」
「じゃな。シルヴィアスはもう帰ってもいいのじゃ」
「ほーい、それじゃまた家で会いましょう~」
シルヴィアスは一人で家に戻っていき、私とマーチャは体と体の距離が短くなった。
「ほら、転移魔法で飛ぶのじゃ」
「分かった。体に触ってろ」
私はマーチャを連れて転移魔法を使い始めた。行先は古代エルフの村だ。
「久しぶりにリーベに会うなぁ~」
「元気で過ごしてると良いのじゃが……」
私とマーチャは古代エルフの村に向かい、リーベにルナの巫女について何か知っていることが無いか聞くのだった。そして有益な情報がリーベの口から出てくるのだった。




