234話 鼻がもげそう
私はマーチャに連れられて魔王城に転移魔法で飛んでいった。
「久しぶりにここに来たなぁ~」
「のじゃぁ……」
魔王城の中に入っていくとせわしなく動く魔族たちが見えた。
(とっても忙しそうだなぁ……だけど一体どういう仕事をしてるんだろ?)
「ねぇマーチャ、魔族の人たちは何をしてるの?」
「ああ、あれはな……何をしてるのじゃ?」
どうやらマーチャでも魔族の仕事内容は分からないようだ。いやそれでいいのかとツッコミたくなるがマーチャはこういう作業が苦手そうだと私からしてみればそう見えた。
「まぁ……そういうことはいいから早く行くのじゃ!!」
「逃げたなぁ……」
「ほら、早く行くのじゃ!」
マーチャは必死に私を先に進ませようとしていた。私は仕方なくマーチャの案内の元、隕石の事を書いた魔族の元に向かった。
「恐らくじゃがこいつがあの文章を書いたと思うのじゃ」
「……なんだか不潔だね」
「不潔で悪かったね~」
(とっても体が汚れている……風呂に入ってないだろう……)
あの文章を書いた魔族はとても体が汚れていて独特な体臭が少し離れていても臭うほどに臭かった。
「……鼻がひん曲がる前に聞かせてほしいのじゃ。空から降ってきた石は何処にあるのじゃ?」
「こっちにあるよ~ついてきて~?」
(すんなり動いてくれるのか……しかし鼻が悲鳴を上げてる気がするのだが……)
私とマーチャは臭いがきつい魔族についていき、隕石の場所に向かっていった。
「隕石の周りに何かいるのか?」
「獣人のような奴が3匹いたよ~?」
「獣人のような?」
「獣人にある特徴が無かったんだよ~」
「とりあえずその獣人は空から飛んできた石の周りにいるのじゃ?」
「その通りです~」
私とマーチャは詳細な状況を聞きつつ周りに変なものが無いか探索していった。
「これです~」
「……確かに獣人らしい奴が3人いるのじゃ」
「隕石凄いでかいなぁ」
「のじゃ……いったいこれは何処から飛んできたのか気になるのじゃ」
私とマーチャは隕石に近づいて行った、だが隕石の周りにいた獣人らしき人が私たちを追い払おうとしていた。
「追い払おうとしてるね」
「のじゃぁ……」
「とりあえず……離れてコンタクトを取りましょうか……」
「分かったのじゃ」
こうして私たちは目の前にいる獣人らしき人の警戒心を解くために離れて会話をするのだった。だが明らかに目の前にいる獣人らしき人は私たちの言葉が分かっているのか分かっていないのか分からないのだった。
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