231話 思想が同じ二人、出会うと?
数十分後、職人がギルドに戻ってくると警備ロボットの担当者は私と同じココアを差し出した。
「助かる」
「それであいつは逮捕になったんですか?」
「逮捕になった。そして証拠もそろえて提出したから後日審判会にかけられて投獄か永久国外追放になるだろうな」
「もし投獄になったら一生外に出れないの?」
「そう言うことになる。だが俺はとあることを奴らに言った。永久国外追放にしてくれと」
「それってつまり奴が外に出てきた時に私たちが捕まえてもいいって事?」
「そう言うことになるな。それにお前が言っていたラストチャンスの事を覚えていたからこういうことをしたんだ」
職人は私の言ったことを覚えていていてくれたようで私はその思いに答えようとしていた。
「分かった、とりあえず奴が出て来るまで……待とうかな」
私は奴が永久国外追放になるまで待つのだった。
数日後、国の前の門で見張っていると私はとある人を見つけた。
(ようやく出てきた……何日ぶりに外に出たんだろうなぁ)
奴の足取りは少しだけおぼつかないようで食事はほとんどなかったと予想できた。
「ようやく出てきたのね」
「……お前は」
「覚えてるの?」
「ああ、よくもこの俺を永久国外追放しやがって」
「恨みがましいのは分かる、でもあなたはそれぐらいの事をしたんだ」
私は奴と話しているとこれからの事について何も考えていなさそうと思えてきた。
「……少し来て。あなたに会わせたい人が居るんだ」
「誰だ?」
「あなたと思想が似ている人のところ、とにかくついてきて」
私は無理やり奴の腕を掴み、そして転移魔法で家に向かったのだった。
「一瞬で……場所が変わった」
「転移魔法を使ったんだ。ついてきて」
そして私は奴を渚に会わせることにした。
「渚、ちょっといいか?」
「大丈夫だ。何かあったのか?」
「こいつの話を聞いてほしいんだ」
私は渚に奴の話を聞いてほしいと伝えた。
「いいぞ、何を話してくれるんだ?」
「……一人にならないコツってなんだ?」
「一人にならないコツか、群れる事かな。あと自分で人を造る、それしかないね」
「人を造る?」
「そうだ、教えてやろうか?まぁ理解できないだろうけどな」
「ぜひ教えてくれ!難しい事でも!」
奴は渚にアンドロイドを造る技術を教えてほしいと頼み込んだ。
「いいぞ、こっちにこい」
(どうやら意気投合したらしい、だけどこれでいいのかな……)
こうして私は渚に話し相手を造ることに成功し、この後出来上がるアンドロイドが楽しみになった。そしてアンドロイドが量産されると同時に農業や工業が発展していくのだった。
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