229話 耳が破裂するような威力
私は騒動の犯人を捕まえた経緯を二人に話した。
「まだこの国の中におかしくなった警備ロボットがいるかもですね」
「そうだ。その警備ロボットを探しに行く前に先にこいつを起こさないとね」
「ああ、それなら任せろ。上半身を起こしてくれ」
「分かったけど……何をするの?」
「一発で眠りから覚める一撃だ」
私は騒動の犯人の上半身を起こした、そして職人は厚い両手を叩いた。
「さてと、いっちょやるか!」
「まさか……」
「フン!!」
職人は空気を切る音が聞こえるほどの速さで騒動の犯人の両耳と叩いた。その音はギルドの建物の中に響き、周りの人の視線が私たちに集中した。
「おっと、強くしすぎたか」
「ぎゃぁぁあ!!!耳がぁ!!!」
騒動の犯人は耳から血を吹き出していて相当な威力でぶっ叩いたのだなと感じられた。
(これが職人流の人の起こし方……怖いなぁ)
「さて、こいつからいろいろなことを聞こうじゃないか……」
「だね……でも耳が聞こえてないと思うんだけど……」
「そうか?」
職人は騒動の犯人の髪の毛を掴み、話しかけた。
「おい、お前が警備ロボを狂わせたのか?」
「ひぃぃい!!」
「何か言ったらどうなんだ?あ?」
騒動の犯人は職人のあまりの圧に泣いていた。確かにこの圧は私でも泣くような気がする。
(怖いなぁ……でも職人が作り上げた動力コアに異物をつけられた怒りから来てる行動だからなぁ)
「聴力が回復するまでこいつを拘束する、縄はあるか?」
「あるけど拘束するのか?」
「ああ、こいつからはたんまりと情報を取らなければいけないからな」
警備ロボットの担当者が縄を持ってくると職人は身動きが取れないように騒動の犯人をぐるぐる巻きにして柱に巻きつけた。
「これで動けないだろう。しかし耳から血が噴き出るとは……まだまだだな」
(いや両手で勢いよく耳を叩いたら鼓膜破れるからしょうがない物だぞ……)
「とりあえず今は外に出ないほうがいいかもね。警備ロボットがこの建物になだれ込んでくるかもしれないから」
「それに外の景色を見れば霧で包まれている。カフェで飲み物を飲もうものなら霧で美味しくないだろうな」
こうして私たちはギルドの建物の中で騒動の犯人の聴力が回復するまで待った。そしてこいつが騒動をどうして起こしたのか話さない限り職人からの暴力が続くのだった。
最後まで見てくれてありがとうございます。
少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想・レビューをお願いします!




