226話 少ない時間
警備ロボットの担当者が警備ロボの行動記録を調べにどこかに行くこと数分、私と職人はゆったりとギルドに置かれている椅子でくつろいでいた。
「ここまでふかふかしている椅子はなかなかないな」
「そういえば職人の家にこんなふわふわしたソファーは無かったね」
「肩こりを軽減させるために検討してみようか」
職人は肩を回し、ボギボギと凝り固まった筋肉を鳴らしていた。
(とても体が凝り固まってるんだなぁ……マッサージチェアを使わせたら凄くとろけそうだなぁ)
「お待たせしました!行動記録を全て調べてきました!」
警備ロボットの担当者が走ってくると私と職人に調査結果を言ってきた。
「そうか」
「ご査収を」
警備ロボットの担当者が職人に調査結果を見せ、職人はその調査結果をじっと見始めた。
「なるほど、わからん」
「ざっと時間とか個体名とか書いてあるけど……何が何だか分からないね~」
「申し訳ございません!!」
「とりあえず、この国の地図と共にこの表を見てみようか、何かが見えてくるかもしれない」
「地図を持ってきますね!」
そして数分が経って地図を持って警備ロボットの担当者がやってくると職人は点を地図に打っていった。
「……これで全てだな」
「すごい点が集中してる箇所があるんだけど」
「恐らくだがこの点が集中している箇所にこの騒動の犯人が居るんだよな?」
「そうかもね、それとここにも居そうなんだよね」
私は点が明らかに無い箇所を指さした。
「そこで警備ロボットは止まってないのにどうしてだ?」
「生存者バイアス、という事象を知ってる?」
「生存者バイアス……どういう物なんだ?」
「この点は警備ロボが止まった場所、だけどアンテナが折られるとすぐに信号が途絶えるはず。という事はこの点が無い場所にも何かがあると言う事なの」
「確かにアンテナを折られればこっちに履歴が残らない……」
「なら手分けをしてこの二か所に向かおう、俺とこいつはこの点が集中している場所を、お前はこの点が明らかに無い場所を探してくれ」
「分かった。私は単独なのね」
「そうだ。そうと決まればすぐに行動するぞ」
こうして私たちは次の作戦に移ることにし、私は単独で点がない場所、つまり警備ロボがそこで止まったことがないと言う場所に向かうのだった。だがそこで私は犯行の一部始終を見るのだった。
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