225話 専門すぎて分からない話
私と職人はギルドの人が確保した部屋に入っていった。
「ここで話をまとめるのか?」
「そのつもりだ、だがこの件に関してこの場にいる三人以外に話してはいけない事を最初に言っておく」
そして暴走したロボットの話になっていったが私は話を右の耳から聞いて左の耳から出ていくような感じで聞いていた。
(凄い、何を言っているのか分からないほど凄い)
「ここのポートをどうして塞がなかった!」
「何かに使うと思うだろう?」
「危険性を考えなければ警備の仕事として成り立たないと思うのだが?」
「それは何も言うまい……」
何やら職人は警備ロボットの担当者を詰めており、明らかに防げたことなのに防げなかったことを口実に攻めていた。
「とにかく、人命にかかわることだ。こういう不祥事はもう無くせ」
「それは重々承知してますが……この事に関しては初めてなのでなんとも……」
「それは分かっている。ロボットが人間を襲うのはな」
「とりあえず現在この国の中で活動しているロボットの位置情報と識別番号を全てリストにして動力コアを調べてみることでどうですか……?」
「時間や人件費がかかるぞ?」
「なら動力コアに異常が無いかロボットに判別してもらうのは?」
「もうすでにおかしい奴が居たら異常なしと応答するかもしれないぞ?」
「ならどうしたらいいんですか!?」
警備ロボットの担当者は今後の対応について頭を抱えていた。その時私はとあることを思いついた。
(人件費や時間を掛けずに動力コアに異物があるか無いかを確かめる方法……あるなぁ)
「ねぇ、ここ最近のロボットの行動で数分間止まった記録を遡る事ってできる?」
「出来るぞ、でもどうしてそんなことを?」
「動力コアに暴走させるチップをつける作業は数分で出来るはず。なら動きが止まっているロボットを調べてみたらどうかなって」
私はロボットの動力コアにチップを差し込む時間を行動履歴で弾き出そうとしていた。
「それなら人件費はかからないな」
「後は時間の問題だけど……」
「過去1か月の履歴はすぐ遡れる、だから時間の問題もクリアしている」
「ならその案で行こうか。すぐに調べてこい」
「ただいまー!」
警備ロボットの担当者は職人の発破を受けて急いで履歴を調べ始めた。
「しかし履歴から分かる物だろうか……」
「取り付ける作業に時間がかかるからね、その時間を上手く調べればこの騒動を起こした張本人を特定できるかも」
「そういう考えもあるな、とにかくできる限りの事をやろうか」
私たちはこの騒動を引き起こした犯人を特定することになり、ひとまず犯人はいったい誰なのかという事を調べ始めるのだった。
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