224話 悪意を持ったチップ
私は暴走したロボットの動力コアから取り出したチップを見ていた。
「これって誰が取り付けたんでしょうね」
「分からない、だがこのロボットは警備ロボットだ。すべての警備ロボットは位置情報をギルドに送信される、つまり不審な行動をしたのならギルドに通達されているはずだ」
(だとしたら白昼堂々動力コアにチップをつけたか位置情報を送れないようにしたのか?)
私は持ってきたロボットをくまなく観察し始めた。だが専門家ではない私は異変を感じ取れなかった。
「何も異変はなさそうだけど……」
「いや、異変はある。ここを見てみろ」
職人はロボットの背中を指さし、注視してみると明らかに折られたアンテナが隠れていた。
「これってアンテナ?」
「そうだ、このアンテナを折って位置情報を送信されないようにしたんだな。なんと安直な」
「だとするとこの警備ロボットは……」
「位置情報が受信できないから壊れたと判断されているだろうな……こいつを警備会社に連れていくぞ」
「ついてきてくれるんですか?」
「ついて行かなければ責任がすべて君に集中するが?」
「……確かに」
(このままこのロボットを連れていけば壊したのかと詰め寄られる可能性があるのを考えてなかったな……)
そして職人はロボットを背中に背負った。
「では行こうか」
「えっ、早くないですか?」
「こういう出来事は早く処理したいからな、行くぞ」
職人はロボットを背負って家を後にし、私は職人の後を追って国の中に入っていった。
「そういえば家の鍵って閉めなくてもいいんですか?」
「大丈夫だ、ああ見えて警備タレットが起動させているから大丈夫だ」
「もし家に入ったら?」
「蜂の巣だ」
(つまりあの時職人が中に居なかったら私と渚は蜂の巣にされてたってわけか……恐ろしいなぁ)
そして私と職人はこの国のギルドに入っていった。
「すまない、警備ロボットの担当者を呼んでくれ」
「背中に背負ってるのは……ご協力ありがとうございます」
「感謝されるのは横にいる奴だ、この警備ロボをとりあえず機能停止させたからな」
「それはどうも……」
すると奥から警備ロボットの担当者らしき人が走ってきた。
「消息不明だった奴じゃないですか……」
「ああ、少しだけ大事な話をするから奥に案内してくれ」
「ここで話すことは出来ないんですか?」
「出来ない、それにこの場所にいる人間がこの事件を引き起こしている可能性があるからな……あまり大声で言えない事だ」
「分かりました、少しだけ待っててください」
警備ロボットの担当者は奥に走って行き、部屋を確保してきてくれるのだった。そしてこの警備ロボットの暴走を止めるために職人と警備ロボットの担当者が話をして私が話をまとめるのだった。
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