218話 最後は大事な人に
渚は謎の動力コアを誰につけるかもう決めているようでササにアンドロイドたちの居場所を尋ねていた。
「そういえば他のアンドロイドは何処に居るんだ?全く見当たらないのだが」
「私の独断で下の街に向かわせた。今頃慣れない農作業をしていると思うぞ」
「まぁ……暇なら仕事を見つけさせろとは言っていたのだが農作業を進めるとは……予想外だ」
(渚でも予想外なことをするからササは一度渚からの支配から逃げたのか。だとするとササの元々の思考元はとても考える人だったのか……)
渚は謎の動力コアを取り付けるアンドロイドがここにいないために私に頼みごとをした。
「瑞希、下の街に向かうぞ。とりあえず捕獲対象はTS-43とTS-01、あとハナだ」
「自分からハナの事を捕獲対象って言ってるじゃん……」
「ハナは丁重にエスコートをしろ。わかったか?」
(渚ってハナの事大事にしてるんだなぁ……)
「だから早く下の街に行こうか」
私は仕方なく渚を連れてギャアステア街に転移魔法で向かった。
「そういえばTS-43とTS-01、そしてハナを探しに行くけどTS-01って最初の特殊戦闘型のアンドロイドなの?」
「そうだ、今までのねぎらいを込めてあの動力コアをつける。だけどあいつが進んで農業をするかどうか分からないんだ」
(TS-01って最初の特殊戦闘型なのか……どんな姿なのか気になる……)
私は最初の特殊戦闘型のアンドロイドの姿はいったいどんな感じなのかと気になっていた。そしてアンドロイドが居そうな場所を探していくと先にハナを見つけた。
「ハナ、ひどい事されてないか?」
「大丈夫だけど……どうかしたの?渚」
「動力コアを変えてみないか?」
「……いいえ、ハイスペックの動力コアが動力源だから大丈夫、それに農作業をしているだけだったら今の動力コアでも十分だよ」
「そうか、なら変えることはないって事だな?」
「うん」
渚は少しだけ残念そうに立ち上がった。
「もし付け替えたくなったら言ってくれ、付け替えたい動力コアを残しておく」
「分かった、でもその動力コアは他の子に回してあげてほしいな」
「それは分かっている。だから今TS-43とTS-01を探しているんだ」
「ヨミとイチね。居場所は分からないけど特殊戦闘型の子たちはあっちで泥んこになってる」
「分かった、ありがとうハナ」
(なんだかハナと渚って恋人のように見えてくるなぁ……でも一応女同士だから友達同士なのか?)
渚はハナが泥んこになっている特殊戦闘型のアンドロイドがいる方向に歩いていき、私も渚の後を追って歩いた。そして畑のど真ん中で泥で汚れたアンドロイドが二体、渚に見つかるのだった。
「……瑞希、あれが探していた奴らだ」
「そうなのか……」
「何やってんだ……TS-43とTS-01は……」
どうやら畑のど真ん中で泥だらけになっているのはTS-43とTS-01で渚は一旦その二人を救出しに向かうのだった。だが私は二人の事をここまでどんくさい思わなかった……
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