216話 最高効率で動く信頼関係
私と渚は謎の動力コアを5個を抱えた。
「それでは、家に帰ります~」
「ああ、貴重な体験を持ってきてくれてありがとうな」
「どういたしまして~」
そして私と渚は転移魔法で家に向かったのだった。だがこの謎の動力コアを何に使うのかは私にはわからなかった。
「ふぅ、帰ってきたなぁ~」
「渚、その動力コアで何をするの?」
「一つは発電機をこれに変える。残りの4つは活動しているアンドロイドに接続しようかなと思っている」
「つまり4人が謎の動力コアが動力源になるのね」
「そうだ。それに最初に取り付ける奴はもう決めてある」
「ハナ?」
「違う、少しだけ呼んでくる」
渚は私にそう言うと研究施設の方に向かって歩いて行った。
(誰を最初に選ぶんだろう?でもハナが最初じゃないのは少しだけ気がかりだな……)
私は渚が最初に謎の動力コアを取り付けるのか気になって仕方なかった。そして連れてきたのは……明らかに不満を言いそうな奴だった。
「……ササ!?」
「瑞希、こいつにあの動力コアをつなげてみようと思うのだが」
「……私は実験動物じゃないぞ」
(確かにササの言う通り実験動物ではない、それにあの動力コアが安全とは限らない……いいのか……?)
「もし動かなかったら発電機から取り出したハイスペック動力コアを接続するつもりだ」
「……ササはどうなの?」
「私は……その動力コアを一度試してみる。だがこれで体が動かなければお前の首を刎ねる」
「おー怖いな、失敗したら首を刎ねられるのか?」
「ああ、今も首を刎ねる準備は出来ている」
ササの眼光が渚の方に向いていたが渚からしてみればただの脅しのように思えているようだ。
「早く来てくれ、時間は待ってくれないぞ」
「……分かった、だが失敗したら」
「首を刎ねる、だろ?」
「……」
ササは何か不満そうに渚の後ろを歩いていった。私も渚とササが心配で後を追っていき、研究施設の中に入っていった。
「とりあえずこの動力コアを発電機に入れる、残りの4個はアンドロイドの動力源にする」
「……とても禍々しい代物だな」
「そうか?」
「とげとげの物が所々に差し込まれている、これが私の中に……?」
「そうなるな。だが出力は上がるから安心したらいいと思う」
「……失敗はするな」
「分かってる、ならこっちに来てくれ。取り替える」
渚とササはとある部屋に入っていき、私は部屋の前で足を止めた。
「瑞希はここで待っててくれ。ここからは僕一人でササを改造する」
「動けなくさせないでね」
「分かっている、だが万が一のことがあったらという僕の弱音だ。気にしないでほしい」
渚はそう言うとササがいる部屋に入っていき、扉の鍵が閉められた。
(成功するように祈っておこうかな……絶対成功しますように……)
私はそう願い、扉の前に立って待つのだった。
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