213話 街はずれの予感
私と渚は人を襲っていたロボットを破壊し、一旦その場を離れた。
「とりあえずハイスペック動力コアを作っている職人に会いに行こうか」
「そうだな、何故ロボットが人を襲うのか聞こうか」
私と渚は何故ロボットが人を襲うのかをハイスペック動力コアの職人に聞くことにした。
(確か街はずれの場所とは聞いてたけど……もしかして外壁の近くに?)
「ねぇ、動力コアの職人は何処に居ると思う?」
「どこに……多分国の中にあるんじゃないかな……街の中とあの人は言った。もし国の外に居るのなら国の外と言うだろうな」
「とりあえず外壁の周りを歩いてトタン屋根の家があったら動力コアを作っているか尋ねてみる事にしようか」
トタン屋根の家を探すために私と渚は外壁を目指して歩き始め、目的の場所を探していった。
(さて、トタン屋根の家を見つけるまでどれだけ時間がかかるのか……とても楽しみだ)
「瑞希はここに来たのは3回目だろ?トタン屋根の家を知ってると思いそうだが……」
「知らないんだよね~」
「そうか……なら自らの足で探していかなければいけないのか」
「そうだね、頑張ろうか」
外壁を伝っていくこと数十分、私と渚は人とすれ違うことはなく、明らかに街はずれまでやってきているのだと直感させていた。
(そろそろトタン屋根の家を見つけるかもな……)
「渚、もうすぐ着くかもね」
「数十分歩いていたな……うん」
そして遠くにトタン屋根の家が建っているのを見つけ、私と渚は足取りが軽くなった。
「あれじゃないか?」
「ああ、あれだな……」
(あんなポツンと建っているのか……なんだか不便そうだな……)
「……アポなしで訪れるのは仕方ないと思う、だけど何か申し訳ない気持ちがあるかもな」
「そうなの?」
「ああ……何か持っていった方がいいのか?」
渚は手土産なしで訪れることに少し抵抗感を私に伝えていた。
「大丈夫、私がついてるからね」
「瑞希がそういうなら……大丈夫かな……」
(実際私も少しだけ怖いのは分かる。だけど踏み出さないと物事は始まらないからなぁ)
私と渚はトタン屋根の家の前に辿り着き、私は扉をノックした。
(作業中なのだろうか……家の中から音が聞こえてくる……)
「金属を削る音……もしかしてハイスペック動力コアを作ってる最中なのかもな」
「確かに何か作業中ってのは分かる、だけど勝手に家に入っていいのかな……」
(扉の鍵が開いている……このまま入ってもいいのか?)
扉の鍵が開いており、私と渚はどうしたらいいのか分からなかった。
「……入ろうか」
「いいのか!?」
「ああ、ここで立ち止まってたら何も始まらないんだ。だから行こう」
(これで怒られても仕方ないや。でも緊張するなぁ~)
私はトタン屋根の家の中に入っていき、それに続いて渚も入っていった。
「……失礼します」
(すごぉ……)
私が中に入って見たのは職人が手作業で金属を削ったり組み立てたりして動力コアを作っている光景だった。
「……誰だ?」
「ごめんなさい、あなたがハイスペック動力コアを作ってる職人ですか?」
「……そうだ、どうして来たんだ?」
「ハイスペック動力コアを超える動力コアを作ってほしいんだ」
「……出来るのか?」
職人は私たちに出来るのかと聞いてきた。
「僕の考えの中だと出来る。だけど実現には職人の協力が必須なんです」
「……とりあえず方法を聞かせてみろ」
とにかく職人の興味は引き、渚がハイスペック動力コアをさらにスペックアップさせる方法を伝え始め、職人はこの事について可能なのか不可能なのか考え始めた。
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