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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
4章 機械のハートと人の心

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204話 エーテルコア

エーテル地域の前に転移してきた私たちは早速グレードⅤのエーテルポーションを飲むことにした。


(グレードⅤのエーテルポーション……どんな味なのだろうか……)


私は冷や汗を流しながら瓶の栓を外した。するとお茶の匂いが瓶の中から漂ってきているのに気が付いた。


「お茶の匂いだ……もしかして味はだいぶましになってるのかな……」

「ちなみに聞いておくが飲んでいたエーテルポーションはグレードⅠだよな」

「そうだけど……どうかしたの?」

「どんな味だったんだ?」

「地獄のような味だった。形容しがたい臭いもあって最悪だった」

「……そうはならないはずだが?」

「まさか変なものが入ってたっていう!?」

「そう言えるな」


どうやら私が飲んでいたエーテルポーションに異物が入りすぎて地獄のような味になっている可能性が出てきた。


「そのグレードⅤエーテルポーションの味はだいぶましだから警戒せずに飲んでくれ」

「分かった……それじゃ飲むよ」


私はグレードⅤのエーテルポーションを一気に口の中に流し込んだ。味は少しだけお茶の香りがしたがすぐに苦く感じた。


(でもフェアシュタントが作ったエーテルポーションよりだいぶマシな味だ……)

「どう?」

「苦しくてもだえるような味じゃないね」

「そうでしょ~」

「良薬は口に苦しと言うが前に呑んだエーテルポーションはさすがに苦しを越えていた……」


その時私の心臓が強く脈打ち、一瞬だけ視界がぼやけた。


「うぐっ……」

「心臓が……なんだか痛い」

「体の中に魔力が駆け巡っている途中だから死にはしない。だから安心して」

「体の中のエーテルと外のエーテルの濃度を近づけさせるって事だよね?」

「そうだ」

「何だか飽和潜水のような作業だな……」


そして私たちは手押し車を引いてエーテル地域に入っていった。そして私と池田渚はインフォルマチオンの案内のおかげでとんとん拍子でエーテル地域の中心部に向かっていった。


「今はどのあたりに居るの?」

「グレードⅣのエーテル地域だね。あと少し歩いたら見えてくるはずだけど……」

「何が見えるんだ?」

「それは内緒。ちなみに空から見ようとしても空間認識阻害の特性で見えないんだよね~」

(空間認識阻害……どういう物なのかな)


グレードⅣのエーテル地域を移動していくとどんどん濃紫色のエーテルがちらほらと生えているのを見つけた。


「これってグレードⅤのエーテルじゃない?」

「そうだ。だとしたらあと少しで見えるはずだ……」


中心部に近づいて行くにつれて聞こえるノイズの音が強まっているような気がしていた。そしてインフォルマチオンが道の途中で止まり、とある場所を指さした。


「ほら、あれを見て」

「何を見てほしいんだ……?」

「……すげぇ……これって一体何なの!?」


私たちが目撃した物、それは濃紫色のエーテルがひし形のように集まり、光を放ちながら光速で動くエーテルの姿だった。


「これがエーテル地域のコア、これが壊れたらエーテル地域はどんどん消えていくの」

「壊したりしないの?」

「ええ、エーテル地域は有害そうに見えて実はポーションさえ飲めば無害なの。だけど一般人が作れるポーションは精々グレードⅢ止まり。そこからは私たちのようにエーテルの地に住まう者にしか作れない」

「つまりエーテルの浸食と言う物はこのエーテルコアの防衛反応だと言う事なのか?」

「そう、だからここに近づける者はエーテルの地に住まう者、そしてエーテルの地に住まう者に招待された人だけなの」


インフォルマチオンはそう言いながらエーテルコアに手を触れた。


「手を触れてもいいのか!?」

「エーテルの地に住まう者はこのエーテルコアに手を触れてもいいの。あなたたちは駄目、触れた瞬間に浸食が始まってしまうから」

(光るエーテルコアは綺麗で美しくとも……体の細胞から産毛までが危険信号を私に知らせている……)

「ねぇインフォルマチオン、グレードⅤのエーテルを採掘してもいいかな?」

「少し待ってて」


インフォルマチオンはエーテルコアと何か話しているような感じを見せていた。そして暖かそうな光を少しだけ放ち、周りのグレードⅤのエーテルが伸びているような気がした。


「少しだけ待って、このエーテルが伸び切ってから採掘しよう」

「ねぇインフォルマチオン、もしかしてそのエーテルコアは自我があるの?」

「自我……あると言えばある、ないと言えばない。その点は私でもわからない」

(明らかに自我があるように見えたが……幻覚だったのか?)


そして私たちはグレードⅤのエーテルが伸び切るまで暇になり、少しだけエーテルコアの周りを散策することにした。だがめぼしいものは無く、ただ単に暇をつぶしただけになった。だが池田渚は何か収穫があったようでこのエーテルを使って動力(エネルギー)コアを改造しようと画策するのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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