203話 魔力の力で楽になる
インフォルマチオンがグレードⅤのエーテルポーションを醸造しているの見ていた私はふと指先を見た。
(赤紫色に変色している、インフォルマチオンに聞いたら何かわかるのかな)
「ねぇインフォルマチオン、この指先の変色って治るの?」
「それはエーテルに汚染されている痕跡だ。つまり魔力が過剰に流れているという事だ」
「魔力が過剰に……」
「元の色に戻す方法だがエーテルポーションを飲めば体の中に流れている魔力が徐々に飽和していく。そして色が元に戻っていくと言う事だ」
(エーテルポーションにはそんな効能もあるんだ……)
インフォルマチオンは釜の中を見て頃合いかなと感じると釜の中の液体を瓶の中に流し込んでいき、栓をすると私にポーションを渡してきた。
「これで出来上がり。あと数本は出来そうかな」
「なら頼むよ~」
私はインフォルマチオンにグレードⅤのエーテルポーションを量産してほしいと頼み、インフォルマチオンはどんどんとビンに液体を流し込んでいった。
「これで全部かな」
「凄い色の液体が瓶に詰められてる……」
「とりあえずこれがあればエーテル地域の中心に行けるのね」
「行ける。それともう一つやるべきことがあるでしょ?」
「そうだな……作ってもらおうか」
私はもう一つの目的のためにヴァイスの元に訪れた。
「ヴァイス、作ってほしい物があるんだけど……大丈夫?」
「どうかしたんだ?」
「この粉を鋼に練りこんでツルハシを作ってほしいんだ」
「どんな粉なんだ?見せてくれ」
私はヴァイスにグレードⅤのエーテルの粉を渡した。
「これは……エーテルだな。とても濃い……これはいったいどこで手に入れたんだ!?」
「グレードⅤのエーテル、エーテル地域の中心に生えている物を粉にしたんだ」
「つまりエーテル地域の中心に近づいたのか!?それに指が変色してるし……一体どうしたんだ!?」
「少しだけエーテルに汚染された。でも大丈夫、グレードⅤのポーションを飲んだら治るかもしれないから」
「そうか、なら少し待っててくれないか。大急ぎでエーテル鋼を作ってツルハシを作る。待ってろ!」
ヴァイスは急いで鋼のブロックとグレードⅤのエーテルを炉の中に入れてエーテル鋼を作り上げ、そしてツルハシの刃の型に溶けたエーテル鋼を流し込んでいった。すると色が時間と共に紫色になっていき、メタルパープルの色に変化した。
「これは凄い……徐々に色が変わっていった……」
(エーテルの濃度や純度が高いから鋼になじんでこんな色になったのかな……)
「後は焼き入れと焼き戻しをして持ち手を付けると完成だ。少しだけ待ってろ」
「……それで後ろから見てくる奴……インフォルマチオンか。あの時はどうも」
「あの時のホワイトドラゴニアンか、相変わらず白いな」
そしてヴァイスは固まったエーテル鋼を加熱し、赤くなると一気に水につけて急に冷やし、そして再び過熱した。
「とりあえずこの木材を持ち手として使う。だけどこれほどまでに頑丈になるといろいろなものを掘れるようになるぞ」
「そうだね、どんな性能になるか楽しみだよ」
そしてエーテル鋼が冷め、ヴァイスは刃と持ち手の場所に杭を打ち込み、固定したのだった。
「これで完成!」
「これがあればグレードⅤのエーテルを掘れるだろう。さっそくエーテル地域に向かってグレードⅤのエーテルを掘りに行こうか」
「だね~ヴァイスありがと~」
「こっちもエーテルのグレードについて学ばせてもらった、ありがとう」
「どういたしまして」
「手押し車を持っていくから少しだけ待ってて」
私はグレードⅤのエーテルを大量に持って帰るつもりで手押し車を持っていくことに決め、私は手押し車を引いてインフォルマチオンの元に向かった。
「それでは行こうか」
「エーテル地域の前に転移でいい?」
「ポーションを飲まなければいけない、そこが安全だろう」
「分かった。ならそこ目掛けて転移するね」
私は転移魔法を使い、エーテル地域の目の前に向かった。そして私たちはグレードⅤのエーテルを手に入れるといろいろなことが発展していき、エーテルと動力コアが組み合わさることで性能がハイスペックを優に超える代物が出来上がってしまうのだった。
最後まで見てくれてありがとうございます。
少しでも続きが気になる、それか面白ければブックマーク・評価・いいね・感想・レビューをお願いします!




