200話 ポーションの苦痛
私と池田渚はエーテル地域の近くに転移してくると私はサイドポーチからエーテルポーションを取りだした。
「これを飲んでからエーテル地域に入ろうか」
「この危なそうな液体を飲むのか……?肌とかにかけないのか?」
「飲まないと効果が無いのよ。ほら腹をくくって」
私は池田渚にエーテルポーションを渡し、私もエーテルポーションを飲む覚悟を決めた。
「よしっ、覚悟は決めた!うおおお!!!」
私は勢いよくエーテルポーションの栓を開けた。すると鼻腔を襲ったのは形容しがたい臭いで一度この臭いを嗅いだことのない人は吐き気を催すほどに酷かった。
「うぉ……」
(これを今から飲むのか……!?いや肝心なのは味だ。味さえ改善されてれば……!!)
「瑞希、これ凄い臭いなのか?」
「そうだ。少し待ってろ」
私は息を止めながらエーテルポーションの中身を勢いよく口の中に流し込んだ。その瞬間、口の中に灼熱感が走り、冷や汗が止まらなくなった。
「瑞希!?」
「うごごごぉぉ……」
(凄いまずいし苦いし今にでも吐き出したい……)
私はあまりの苦しさで膝から崩れ落ち、何かに掴まろうとして手を前に出した。
「瑞希!?」
「うわぁ……」
「ちょっと!?ズボンを掴まないで!?」
私は池田渚のズボンを掴み、そのままの勢いでズボンを下に下げた。
「……ごめん、これヤバイ」
「動きだけでポーションの凄味を理解した……今からこれを飲むのか」
「数分でマシになるから……うん」
私はグロッキーになりながら池田渚に伝えた。そして池田渚も覚悟を決めたのかエーテルポーションをグイッと一気飲みした。すると池田渚は断末魔のような声を上げ、地面を転がって苦しんでいた。
「ぐえぇええ!!!」
「ふふふ……苦しめ苦しめ……」
(体をエーテル地域になじませるようにこのポーションを飲んでるけどさすがに味が酷い、改善できないのだろうか?)
そして苦しみが無くなると私と池田渚はエーテル地域に入っていった。ノイズが聞こえてきて久しぶりにエーテル地域に来たのだなと本能的に分かった。
(こんな感じだったなとりあえず奥地に行ってエーテルを……そう言えばエーテルの純度とかあるのかな)
「とりあえずエーテル地域の奥の方向に行こうか。奥に行くと上質なエーテルがあるでしょ」
「そうなのか?」
「予想だけどね、それじゃ行こうか」
私たちはエーテル地域の奥地に向かっていき、上質なエーテルを採掘しに向かうのだった。だが池田渚は戦ったことが無く、私が戦闘と採掘を同時並行で行わなければいけないのだった。
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