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不運なことが続いじゃって死んじゃったら幸運に宿る神に魅入られ転生したら所持特殊スキル{LUCK}の一つだけだったので私は平和な土地でスローライフを過ごしていきたい!!  作者: 猫こんた
4章 機械のハートと人の心

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199話 工業と魔術の掛け算

私は池田渚を連れてフェアシュタントがいる醸造施設に向かっていった。


「エーテル地域に長く居るために必要なポーションってどんな味なんだ?」

「凄い苦みと後味が最悪、とだけ言っておく」

「ますます考えたくなくなるほどにか?」

「ああ、だけどエーテル地域に長く居たければ……飲まないとね」


私はそっくりそのままエーテルポーションの味を教え、池田渚はとんでもない物を飲まされそうと感じたのか顔がこわばった。


(怖がらせちゃったのかな?)


そして醸造施設に辿り着き、私は顔を覗いた。


「フェアシュタント、生きてるか?」

「生きている、不満を言わせてくれないか?」

「……私を放置プレイは楽しかったか……でしょ?」

「そうだ!放置プレイをかまされている間に私はいろいろなポーションのレシピを生み出したんだから!!」


私はフェアシュタントに何故放置プレイをしていたのかぐちぐちと聞かれた。


「この詫びは転生者の皮膚片で許してやろうか!?おおん!?」

「やめてくれフェアシュタント、私の皮膚が無くなって痛くなるからな。一応ここに来た理由を聞いてくれるか?」

「いいけど……何を頼みに来たんだ?」


私はエーテルポーションを4本程度作ってくれないかとフェアシュタントに頼んでみることにした。


「エーテルポーションを4本ぐらい作ってくれない?出来る?」

「エーテルポーションか、分かった。とにかく1時間ぐらい滞在できるのを用意してやる!」

「1時間……前よりだいぶ強化されてない?」

「ああ、前のポーションは精々30分が安全圏だった。だが今から作るエーテルポーションは効果時間が1時間に伸びた。褒めろ」

「ありがとうね~」

(とりあえず長く作業できるって事になるよね……)


早速フェアシュタントはエーテルポーションを醸造し始め、私と池田渚は醸造施設の外でエーテルポーションが出来上がるまで待った。


「エルフの人、とても曲者だったな」

「ああ……少しの間会ってないだけでこんなことを言われるのは予想外だったが……」

(定期的にあってやらないと拗ねるのか、どこか可愛らしいな)


そして数十分後、醸造施設から湯気が上り始め、物音が激しくなっていき、挙句の果てに醸造施設から何かの絶叫が聞こえてきた。


「ギョォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

「うるさい!」

「ギョッ」

(一体何を釜にぶち込んでるんだ?)

「とてもうるさかった……」

「ああ、私もそう思う」


そんなこともあり、フェアシュタントが外を覗き込んで私たちを醸造施設の中に招き入れた。


「出来上がったのね」

「出来上がったよ~、そこの知らない人もこっち来て」

「僕もか……?」


私と池田渚が醸造施設に入り、私はひし形のビンに詰められ、机に置かれた紫色の液体に目がいった。


「これがエーテルポーションか?」

「そう、これがエーテルポーションだ。現地に行ってから飲むといい」

「ありがとうフェアシュタント~」

「エーテル地域は危険な場所だからな、これぐらいの準備をして当然だ」


私はエーテルポーションを4つをサイドポーチに入れ、醸造施設を後にした。


「後はエーテルを採掘できるツルハシを持ってエーテル地域に行こうか」


私は資材置き場に向かい、エーテルを採掘できるツルハシを探した。その時ヴァイスが帰ってきた。


「瑞希、何をしてるんだ?」

「ヴァイス、エーテル地域に行くんだけどエーテルを掘れるツルハシはない?」

「少し待ってろ、エーテルを使った材料で作ったツルハシがある。少し待っててくれ」


ヴァイスがそう言うと奥から紫がかった鋼のツルハシが出てきた。


「それって鋼のツルハシじゃないの?」

「鋼はこのツルハシに使われている、だが鋼だけだとエーテルや硬い物を掘れない。だからエーテルを鋼に練りこんだ。その結果……エーテルを掘れるほどに硬くなったんだ」

「つまりエーテルの力でエーテルを採掘するって事ね」

「そうだ。そしてこの鋼の事をエーテル鋼と私は命名しようかな」

(何だかヴァイスがエーテルを練りこむお家芸、そして名前の最初にエーテル……何となく法則性があるなぁ)


こうして私はエーテル鋼で作られたつるはしを持ち、池田渚をつれてエーテル地域に転移魔法で向かうのだった。


「それじゃ、行こうか」

「ああ、エーテル地域はいったいどういう物なのか見せてもらおう」


私は池田渚を連れてエーテル地域に転移したのだった。そして池田渚がエーテル地域を目の前にした一言目はこうだった。


「目に優しくないな」

「まぁ……ここに入れば周りがピンク色で囲まれるから色彩感覚がおかしくなるからね」


そして私は池田渚にエーテルポーションを渡し、それを飲むのだった。そして一時の苦痛を体験してからエーテル地域に入っていくのだった。そこで池田渚は世界にはこんなところがあるのかと記憶するのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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