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光界  作者: G0MA6GI


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51/58

動き

「彼、がんばってるみたいね。」

「うん。でも、少し心配かな。」

「何心配することがあるの?男なんて、どうせすぐに慣れていくものなんだから、彼もそのうちそうなる。」

「そうだろうけど、宏斗君は弱いところがあるから…。」

「…。やっぱりさあ、オルフェ、彼のこと好きなんだね。」

オルフェは黙り込む。

「好きなら好きなりに、自分の思いをきっぱり伝えればいいじゃない。」

「…無理だよ。」

「傷ついたところに付け入るのが嫌だから?」

「そういうわけじゃ…。」

「男なんて、どうせすぐに立ち上がるもんだよ。」

オルフェは再び黙り込んでしまった。


「そろそろ潮時かな。ラスノヴァは何をしている。」

「リベリアン様がお考えの通り、すでに動いております。」

「彼女はよく働くね。さて、私も計画を進めるとしよう。」


ハルクヴァール魔法大学、学長室

「どうだ、バスノーチス。結界の調査は進んでいるか?」

「ええ、何とか。しかし、これまで二度の侵入で、奴らが結界を使用した形跡がほとんど見当たりませんでした。」

「ほとんどと言うことは、何か見つかったのか?」

「はい。これはまだ推測ですが、奴らは、超結界を使用したものと思われます。」

「超結界だと!?なぜ奴らが…?」

「まだ確認中で、詳しいことは何も…。」

「学長が大学を創る前に盗まれたか、すり替えたんだろ。リベリアンが出てくる前にも、同じことを考えたやつはいるはずだ。御阪もその結果の一つだろ。」

「珍しくまともなことを言うなガエン。」

「あいつがいないと、学長がいじってくんのか。」

「なんにせよ、超結界について詳しく調べる必要があるな。」

「ハヴァールについてはどうなってますか?」

「あのガキ、イギほどではないが既に時空間魔法の片鱗が見える。」

「時空間魔法が使えるようになれば、奴らは侵攻してくる可能性があります。」

「お前もそう思うか。そこが問題なんだがな。」

「やはり、防御魔法を突き詰めて教えるべきでは。それに、結界魔法も身に着けておいたほうがいいかもしれません。」

「まだそう焦る必要はない。彼はここにきて2年目だ。経験ばかり積んだとしても、その途中で狙われれば終わりだ。」

「どちらにせよ、あいつには強くなってもらわなければならん。」

「あと1か月もないのに、君はどうする気だ。」

「焦んなって言ってんだろ。計画的にやったって、どうせ詰まる。」

「そういうところが君の悪いところだ。君は昔から変わらないな。」

「何年ぶりに喧嘩してぇんだお前。」

「はあ、全く、お前たちは変わらんな。」

超結界 ハーディ・リストによって開発された結界魔法。本来の結界より、規模や他の魔法に強い耐性を持つ。禁忌魔法として、カフストエイダル魔法大学に封印されているが、封印される以前は様々な国に複製されて使われていた。

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