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光界  作者: G0MA6GI


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生き死に

校庭

「宏斗といったな。俺は先生と違うんでな、厳しくするぞ。」

「大丈夫だ。何度か経験してる。」

「そうか。なら、本気でも構わないな。」

ロームの目つきが変わる。

「!?」

驚く間もなく、ロームは間合いを詰める。

ロームの手が宏斗の首に届きかける瞬間、宏斗は勢いよくその手をはじく。

しかし、ロームはすぐに回し蹴りで宏斗の体勢を崩す。

「うわっ!」

思わず腰をついたところをかまわず、ロームは宏斗の顔面を殴った。

「ごほっ…うぅ…。」

宏斗の顔は血まみれになり、息も絶え絶えになる。

校舎の2階からその様子を見ていたオルフェは、顔を手で覆う。

「やっぱりね。」

隣に立つルルはわかっていたかのような反応をする。

「ルルちゃんはああいうの見て大丈夫なの?」

「うん。どうせロームが勝つと思ってたし。」

「勝つって、あれは勝負なの?」

「生きるか死ぬかっていうのはいつだって勝負だよ。彼はその判断を怠った。それでお終い。」

「で、でも、これは訓練みたいなものじゃ…。」

「オルフェ、彼がどういう人間か知ってる?」

「どういう人間?…どうって言われても…。」

「じゃあ簡単に言うけど、ハヴァールの血を引くものがもつあの赤い目は、この世に1つしかない。これを聞いて、彼をどう見る?」

「…守らなければいけない存在?」

「そう。だけど、いつも誰かが守っていられるわけじゃない。だから、ああやって生きるために力をつけなければならないの。」

「……。」

「世界的に見れば、私たちの敵は悪魔たち。殺すことに容赦はない。生きるか死ぬかで判断なんかできないの。それをロームは教えてる。」


セーナの回復魔法で宏斗はようやく落ち着いた。

「はあ、はあ、はあ・・・、ここまでするのか。」

「相手がいつも人間だとは限らないぞ。話し合いで解決するなら、悪魔なんて最初から存在していない。」

「どうやら僕が間違っていたみたいだね。戦うべき相手が何かを教えておくべきだったかな。」

「その必要はないですよ先生。敵が何であれ、生死を天秤にかけた時点で負ける。生き抜くためには相手を必ず殺す気でいなければならない。彼にはそれが足りていなかった。いや、考えられるほどの脳がなかったというべきか。」

「それは言いすぎだとは思うけど、確かに宏斗君にはそういうのが足りてないよね。」

「もしかして先生、ここぞとばかりにさっきの仕返ししてます?」

「…いぃやぁ。」

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