構築
「と、言うように、構築魔法は防御魔法としても使うことができる。ここまでで、何かわからないことはある?」
宏斗は考える。
「じゃあ、はい。」
オルフェが手を挙げた。
「はい、オルフェちゃん。」
「構築魔法は結界魔法に応用できるんですか?」
「うーん、なるほど。それを教えるには、その2つの歴史を教えなきゃいけないね。」
「歴史に何か関係が?」
「まあ、犬猿の仲といわれるうちの学長とバスノーチス学長が専門としている分野だからね。」
「なんで、あの2人は仲が悪いんだろ?」
「それもこれから教えましょう。まず、この2つの魔法は魔法が誕生してから間もなくつくられたもの。」
構築魔法は広義的に言えば、属性魔法の派生である。
結界魔法は防御魔法からの派生である。
現代の構築魔法は、木や土を基調としたものが多い。
ガエン学長が大学を創ったのは、約1900年前。
同時に、バスノーチス学長も大学を創った。
2人はハルクヴァールの出身。
学生時代はお互い悪童と呼ばれ、ハルクヴァールでは問題児だった。
いつも喧嘩をして、そのたびにダガール学長に怒られていた。
卒業後はお互い学長になったが、中の悪さは今でも健在。
構築魔法は結界魔法とは派生が違うため、結界魔法として応用することは不可能。
ただ、攻守両面で扱える万能型の魔法ではある。
結界魔法は特殊な空間を生み出す魔法であるため、構築魔法と思われるが、その空間は肉眼では見えないためそれとは異なる。
「簡単に言えばこんな感じかな。」
「うーん…。」
「何かわからなかった?オルフェちゃん。」
「結界魔法には応用できないのかー。」
「そうなるね。けど、結界内で構築魔法を使用することはできるよ。」
「やっぱりそうかー。」
「オルフェちゃんはそれがどんな風にできると思ったの?」
「結界魔法って、想像したものを空間内に生み出すっていうじゃないですか。それができたらなーって。」
「確かに、結界魔法はそういう風に作られてはいるね。宏斗君は何かわからないことはなかった?」
「いや、俺は何も。だけど、構築魔法は攻撃魔法よりは下位になるんじゃ?」
「そうだね、攻撃に使えるとはいっても、攻撃魔法と比べればかなり使い道が限られるからね。」
「ねえ宏斗君。」
オルフェが話しかけてくる。
「宏斗君は構築魔法使えるの?」
「まだ教えられてないからな。独学でやったことはあったが、上手くはできなかったな。」




