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光界  作者: G0MA6GI


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22/32

ルーフェス祭

時は立ち、7月。

「お前が死んでから何年たったんだろうな。この祭りもとうに2千回を超えた。成長していった奴らも、世界で活躍してる。お前の思いはいろんな奴に受け継がれてるぞ。」

「ダガールさん、お母さんの像を見て高揚しないでください。」

「はぁ、フェルラン。俺は人妻に興奮を覚えないし、死人にも何の高ぶりもないぞ。」

「そんなこと言ってないで、開会宣言してきてください。」

「その前にあいさつに来ただけだし、めんどくさい感じに持って行ったのお前のほうだろ。」


寮の窓から聞こえてくる祭りの音に、宏斗は翌日のことを考え、悶々としていた。

すると、部屋の扉を誰かがノックする。

「おーい宏斗、一緒に外でよーぜ。」

その声はトロスだ。

「外って、祭りにか?」

「いや、そういうわけじゃない。俺は祭りが苦手なんだ。みんなもう外に出てるし、暇なんだよ。」

そういうことならと、宏斗はトロスと外に出た。


「お前も祭り苦手なのか?」

「ああ。」

そっけない反応に、トロスは宏斗が何か隠しているのではと疑念に思った。


昼になり、2人は食堂へ行く。

「うーわまじか。」

そこは人でごったがえしており、座れる場所がない状況だった。

そんな中、宏斗はリリサを見つける。

彼女もまた、宏斗を見つけた。

しかし、目が合うとすぐに顔をそむけた。

「どうする?」

「うーん、大学の外で空いているところはないのか?」

「あー、それなら一軒だけ知ってる。やってるかはわからないが。」

2人はそこを目指し、食堂を後にした。


日が落ちてきて祭りの1日目が終わり、2人は解散した。

寮に戻った宏斗は食堂でのことを思い出し、いやな思いをさせてしまったのではないかと考えこんだ。


2日目。

祭りの音で目を覚ました宏斗は、時間がすでに昼前に差し掛かっていることに気付いた。

宏斗はあの後、リリサのことを考えて眠りにつくことを忘れていて、結局眠りについたのは日が昇り始めたころだった。

そのことに焦りを感じ、急いで身支度をして外に出た。

リリサは人気のない中庭のベンチに座っていた。

宏斗は息を切らしながら謝る。

「はぁ…、はぁ…、すまない。遅れた。」

「遅いよもう。来ないのかと思った。」

明るく返事をするリリサの顔を見ると、あの瞳がうるんでいた。

言葉を返せずにいる宏斗を見て、リリサは明るく気遣う。

「そんな顔をしてないで、早く行こ。」

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