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光界  作者: G0MA6GI


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知ること

「くそ。何が起きた。」

吹き飛ばされた悪魔は、オルトルのほうを見る。

彼の手には大槌が握られており、悪魔を蔑んだような目で見降ろしている。

「得物を持ったからって、俺に勝てる確信でも得たか。なめるな!!」

『ラームアダーウ』

無数の光の槍を形成し、オルトルに向け放つ。

オルトルはそれを一払いで跳ね返す。

「ちっ、…っ?」

気づけば悪魔の目の前に、あの大槌が迫っている。

「ぐぅ!!」

押しつぶすような力で、地面にたたきつけられる。

「ぐぅぅ、なめるな!!!」

『アールヌージー』

大槌を跳ね返すように、モンスターが出現する。

そのモンスターの陰から悪魔は飛び出し、最高速度でオルトルに急襲を仕掛ける。

しかし、悪魔は再び遠くに吹き飛ばされた。

「俺は運がよかった。それは一人で生きるってことじゃない。誰かと出会い、ともに助け合う。そういうのも、俺にとっては運なんだよ。…聞こえてねえか。」 

「そういう台詞、倒してから言ったほうがいいんじゃない?」

「だな。」

2人は目の前にいるモンスターを見る。

「足引っ張んなよ。」

「そっちこそ。」


「いったい何が飛んできたのだ!?」

吹き飛んだ衝撃で、雪に埋もれた悪魔がはい出てくる。

目の前には、トールラスの集団が弓を構えている。

「なぜここにいる!どこから来た!」

悪魔は被った雪を払いのけ、重たい体を起こす。

「待てよ。お前らの嫌うオルトルに吹っ飛ばされたんだ。ここを襲う気はねえ。」

「オルトルに…。貴様、われらの契りを知らぬようだな!」

「契り?」

「奴は我らから見れば、裏切り者。しかし、奴は魔人だ。トールラスとして不可侵、不介入の契りを持つ。貴様はそれを破ったのだ!!つまり、貴様はわれらの敵である!!」

悪魔は怒りの形相を浮かべ、一点を睨む。

その視線の先には、おびえた表情で体を震わせる者がいる。

「てめえ。ほら吹きやがったな!!」

瞬間、悪魔の攻撃がその者を即死させた。

「もう知らねえ。てめえら全員、皆殺しだ。」

『アルクダーム』

巨大な影が地面から這い上がる。

「ヴァームラス?!どうやってこんなやつを…。」

「考えている暇はねえぞ!」

ヴァームラスの攻撃は無慈悲にも、仲間の命を奪っていく。

絶望的な状況の中、首領であるダスタールは恐怖していた。

(どうすればいい?!どうすれば…。なぜ私の体は動かない?!仲間がやられていくのを、ただ見ていることしかできないのか?!)

直後、超高速でヴァームラスに何かがぶつかった。

ヴァームラスは唸り声をあげ、痛がる。

ダスタールの目に入ったのは、あの大槌だった。

ダスタール 本名ダスタール・ナルカージ。トールラスの首領であるが、戦闘経験が乏しく、まだ幼い一面がある。

ヴァームラス グランドマスタークラス(4番目)に属するモンスター。巨大な体に反し、複数個体存在し大きな洞窟に群れで生息している。

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