レオン、魔王へ単独突撃
王が地に倒れ、王都は崩壊寸前。
魔王は笑う。闇翼が広がり、鎌が振り下ろされるたびに地面が砕ける。
リュカが叫ぶ。
「やめろ、魔王!」
だが魔王の力は圧倒的。
光の聖騎士団も押し返され、共鳴者たちが怯える。
逃げ場はない。王は瀕死。
その時、背後から黒い影が駆け抜けた。
「俺が行く!」
レオンだ。
剣を握り、全身に黒と暖色の力が絡む。
周囲の魔力の渦を切り裂き、魔王に向かって一直線。
リュカが叫ぶ。
「レオン、無茶だ!」
だがレオンは振り向かない。
「もう止めるしかねぇ!」
魔王が低く笑う。
「一人でか。面白い、だが無駄だ」
鎌が振り下ろされる。
一撃で地面が抉られる。
レオンは跳ぶ。
「――ダーク・クロス・スラッシュ!」
黒い剣先に光が絡み、鎌を真っ二つに裂く。
衝撃で周囲の瓦礫が飛び散る。
魔王が一瞬ひるむ。
「小僧……!」
怒声と共に闇が膨れ上がる。
レオンは剣を握り直す。
闇と光の干渉を体で受け止める。
「俺は一歩も引かねぇ!」
空中で鎌と剣が激突。
爆風が王都を揺らす。
瓦礫が雨のように降る。
リュカが下から叫ぶ。
「耐えられるの、レオン!?」
「……俺の力は、止めるためにある!」
レオンの瞳が赤黒く燃える。
闇だけじゃない、暖色の光も混ざっている。
“共鳴の痕”だ。
魔王が呟く。
「……なるほど、混ざったか」
レオンは一気に踏み込み、鎌の柄を握る。
「貫く!」
剣と鎌がぶつかり、空間が震える。
火花と黒煙、光の粒子が炸裂する。
王都の人々が息を呑む。
戦争の嵐の中心、少年と魔王。
「これ以上、俺たちの世界を壊すな!」
レオンが叫ぶ。
魔王の力が暴れ、爆発波が二人を押し返す。
だがレオンは踏みとどまり、再度突撃。
「――ダーク・クロス・スラッシュ・フルスイング!!」
黒と光の剣が鎌を貫く。
魔王が後ろへ吹き飛ぶ。
空中で回転し、巨大な闇波と共に地面に着地。
衝撃で地面が割れ、王都の建物が揺れる。
魔王が立ち上がる。
闇翼が広がり、鎌を構える。
だが、動きに一瞬のためらいが生まれた。
レオンは胸を荒く打ちながら言う。
「……止めたぞ。ここで、俺が止める!」
その瞬間、リュカが走り出す。
「レオン……!」
二人の剣が、暁色に輝く渦の中で交わる。
光と闇の融合の最前線――
これが、次なる“世界の根源”への扉を開く第一歩となる。




