表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/110

頂点の神と再会

「ここが『神々の住む世界』と言われている場所……何も無いわね」

「ええ。ボクも今そう思います。いえ、そう思えるようになったのでしょう」


「そして、あそこで倒れている人……いえ、神様は、ゴルドの父かしら?」


 少し離れた場所で、鉱石の神が倒れていました。


「神!」


 思わず叫び走りました。近くに寄って横に倒れている鉱石の神を擦ります。


「おお、良く戻ってきたな。いや、本当に戻ってきたのだな!」

「当たり前です! 約束ですから!」

「ほほ、まさかまだ『存在が許されている状態』で我が子に会えるとは」

「何を言っているのです! 存在が許されて……か、神!」


 徐々に姿が薄くなっていく鉱石の神。え、ど、どういうことですか!



「あと少しだったわね。下位精霊」



 聞き覚えのある声でした。

 それはボクが一番恐れている存在で、倒すべき存在の声でした。


「原初の神は厄介なのよ。相手にする時『新しい術』を作らないといけないからね」

「頂点の……神!」

「ふふ、少し逞しくなった? でも、遅かったわね。ちょうど『新しい術』が効き始めた頃だから」

「なっ!」


 鉱石の神を見ると、もう床が見えるほど薄い状態でした。


「すまない、ワシはもう消える。むしろ、この短期間でよく戻ってきた。後は……お前と一緒に連れてきた仲間だけが希望だ」


 鉱石の神はシャルドネを見ました。


「……あ、っは、に、人間……じゃと……」


 鉱石の神の表情は先ほどボクと出会った時とは一変して、険しい表情に変わりました。


「お前、何としてでもこの場から逃げろ! さもなくば」


「五月蠅いわね鉱石の神。早く消えてくれないかしら?」


 パシュ


 放たれた光の球は鉱石の神に向かって放たれました。鉱石の神はボクを突き放し、光の球は命中しました。


「か、神!」


「があああ! くう、ダメだ、原初の属性でなければ」

「そうね、まさか『人間』がこの世界に来るなんて!」


 頂点の神は今までに無い笑顔で光の球を放ちます。


 パシュ。パシュ。


 そう何発も放たれた光の球は、全て鉱石の神に命中し、やがて鉱石の神はその場から消えました。


「しつこいおじいさんは消えて結構。さて、人間さんこんにちは」

「……貴女が『頂点の神』ね」

「そうよ。名前を教えて貰って良いかしら?」

「シャルドネよ。貴女は?」

「私? 私に名前は無いわ。最初に君臨したから名前をつける相手なんていなかったわね」

「そう。可愛そうね」

「ふふ、ふふふふふ」


 不気味に笑う頂点の神。早くその口を黙らせなければいけません。


「頂点の神、雑談はその辺にして、その口を閉じさせていただきます!」

「下位精霊に興味は無いわね。『カンパネ』お願いできる?」


 カンパネ?

 今そう言いましたよね?


「……はい。女神様」


 何も口に出さずに、カンパネを睨みます。


「……お久しぶりですね。鉱石精霊さん」

「そういえば頂点の神の近くにいるのでしたっけ」

「そうです。女神様の側近は僕です。そして一つ、僕は大きな間違いをしてしまいました」

「なんですか?」


「女神様は、人間が大好きでした」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ