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中間 日常

休憩がてらの日常回です。

中間、日常


「なあヘルト、今度一緒に水族館でも行かないか?」とルビーは声をかける。


「水族館…どうして急に?」


「いやだって、3ヶ月休みなしで活動してきたんだからさ、たまには休憩しないかって」


「でもさ、私は殺人犯だよ。そんな遊んでいいのかな。天界と人間は罰の方法が違うからあれだけど、人間の刑罰だったら刑務所だったり、場合によっては死刑、そんな私が遊びなんて…」


そう言いかけた時、ルビーは腰に手を当て言った「あれは故意にやったわけじゃないだろ!それに暴走する兆しなんて無かった。俺は誰かがお前の能力を暴走させたと思ってる。普通なら調子が狂ったりするはずなんだよ。少なくとも、俺はお前を悪いとは思ってない。もし誰の手も加わってなかったとしても!」と。


ルビーのヘルトへの想いは誰がどう見ても狂気的だ。ここまでの信仰心、仲間意識はありえない。

普通ならば、殺人犯に付いていくなんて親友だったとしても恋人だったとしても、恐怖で拒まれるだろう。ましてや、根拠があったとて暴走を偽りと言うなど無鉄砲だ。


「そっか…ありがとう」とヘルトは少し暗い声で言った。


「それじゃあ…明日とかどうだ?依頼はノウに任せればいい。」


「そうだね、じゃあ今日は早く寝よう。依頼も無いし、もう10時だしね」


「そうだな、じゃあおやすみ」


そして明日となった。ヘルトとルビーは水族館の前に居た。


「ここだな。スイスイ水族館。安易な名前だが…デカいな本当」とルビーは言う。「確か日本一だっけ、凄いね」とヘルトは返した。


チケットを買い、建物の中に入ると淡水魚ゾーンが広がっていた。


「なんか天界に比べると地味な魚が多いな。これは…鮭か、これを人間は食うんだから凄いよな、なんか不味そうだ」とルビーは発する。「まあ天界のは派手なやつが多いからね〜なんか鮭って魚さ、ギョドンに似てるね」とヘルトは返した。


ギョドンとは、天界に生息する魚で、よく食用にされている。蛍光色の黄緑と黄色の魚で、よく刺身で食べられているらしい。鮭に似ているとヘルトは言っているが、ただ色を変えただけ。というくらいには似ている。


淡水魚エリアを抜け、次は熱帯魚コーナーを見に行くらしい。


「あ!あれあれ!亀ってやつじゃん、可愛いね〜」とヘルトはしゃぎ、指を刺しながら言った。その目線の先では、亀がスイスイと泳いでいた。「あああれか。なんか大きいのから小さいのまでいるらしいじゃん。可愛いな。まあ、お前の方が…いやなんでもない」とルビーは言った。ヘルトは疑問を浮かべた表情でルビーを見つめた後、あ、と言い何かを察したのか「私の方が可愛いって?照れるな〜」と言ってルビーの頬を突くがルビーはそっぽを向き「そ、そんなこと言ってねえよ!あ、見ろよ。亀の赤ちゃんだ、可愛いな!」と誤魔化した。


次に外に行き、海獣ゾーンに入った。


「お、見ろよ。ペンギンだ。結構デカいんだな。名前忘れたけど、天界にもあんなの居たよな。」とルビーはペンギンを凝視しながら言う。「ああ、レスタね。あれに劣らず可愛いね〜」とヘルトは返した。


レスタは、ペンギンに似た鳥でペンギンとは違い空を飛べるのが特徴だ。よちよち歩きという特徴は同じである。黄色の毛並みをしている。


「あの茶色い子は種類が違うのかな。」とヘルトが言うと、「ああ、そいつは赤子だな」とリラの声が聞こえた。


「おいルビー、明らかに俺たちに気付いてただろ。無視すんな」


「いやだって、お前らに会うと面倒くさいことになるだろ」


「面倒くさいとか失礼ね…ああ、ズイちゃん。元気?そういえば、なんで水族館に?」


「うん!元気にしてるよ。ルビーに誘われてきたんだ」


「デートね〜いいじゃな…」と美鈴が言いかけたところで、ルビーが「デートじゃねえよ!それより、お前らもなんでここに居るんだよ」と遮った。


「ああ、俺が偶然見つけたカワウソが展示されたらしいから一緒に見にきたんだ。館長が欲しいって言ってたからな」とリラが返すと、「なんかお前のそういうところ嫌いだわ。凄いことをさりげなく言うのウザい」と冷たくルビーは言い放った。

「凄いなんて照れるな。そんなつもり無かったんだが」と言いリラは一方的にルビーの肩を組んだが、ルビーは「やめろよ!てかそれよりイルカのショーが始まるから行くわ!お前らに構ってる暇なんか無い!」と言いリラの手を払い、ヘルトと手を繋ぎ歩いて行った。


「あー手なんて繋いじゃって…」


「まあいいじゃないか。見応えがある」


イルカのショーを見に来た2人だが、もう席が埋まっており、上から見ることになった。


「あ!見て!ジャンプした!凄いね!」とヘルトがはしゃいでいると、「ああ、凄いな」と震えた声でルビーは返した。「あそっか…ごめん…!」とヘルトは過去の罪に目を向け行ったが、それを察したルビーが「あいや!そういうわけじゃない!ちょっと…な、なんて言うか…ごめん」と罪悪感を感じながらも、少し照れながら言った。


閉園時間が迫り、水族館から出たところで帰り道、歩きながら2人はある話をしていた。


「ルビー、実はさ、私会いたい人がいるの」


「会いたい人って?」


「小さい頃、私が天界のジェリーウィークスに旅行に行った時ね、ある施設を見つけて、そこに閉じ込められてた子が居たんだ。一緒に抜け出した後、あるお姉さんがその子を引き取ったんだけど、それ以来会ってないんだよね、今どんな感じになってるんだろうな〜」


「…」

「そ、そうだな!会えるといいな…!」


「あ、着いたよ!夜ご飯でも食べよう!さっきメール見たんだけど、今日はノウが作ってくれるらしいよ!ハンバーグだって!」


「お、そうなのか。楽しみだな!」


その後家に帰り、風呂に入った後夕食を食べたが、家の中からルビーの悲鳴が聞こえた。

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