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柿崎零華のコント新作集 season3  作者: 柿崎零華
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episode22~上洛~

episode22「上洛」

時は1587年冬、大阪城にいた豊臣秀吉は家臣である石田三成と共に、自室にいた。

この時にはあの戦国最後の武将「真田信繫(幸村)」の父である「真田昌幸」が上洛するしないで揉めていた。


石田「殿下。本当に真田安房国に会われないつもりですか?」


秀吉「あぁもちろんじゃ。わしをなめたらどうなるか、思い知らせてやる」


石田「ですが、私の意見を申しますと。会った方が得かと」


秀吉が顔色を変えて


秀吉「そうか?」


石田「真田を味方につければ、確実に天下どころか。死ぬまで殿下はこの国の神です」


秀吉は笑顔になりながら


秀吉「そうか。それは名案じゃ。今すぐに支度せよ」


石田が立ち上がり、支度の準備に行く。部屋から出る直前に小声で


石田「俺別に、これと言った名案出してないんだけどな」


翌日、大阪城で「真田安房国昌幸」による上洛が行われた。早速昌幸がいる部屋に入る秀吉は奥の座敷に座り、その少し隣には石田の姿があった。

しかし、何故か静かな空気が部屋に漂った。石田が少し戸惑い


石田「あ、あの。殿下」


秀吉が石田の方を向き


秀吉「なんだ」


石田「自分の名前を言ってください」


秀吉「あぁそっかぁ。久しぶりだからさ」


石田「お願いします」


昌幸は明らかに戸惑いの顔をしていた。秀吉は正面を向き


秀吉「私は豊臣秀吉であーーーる」


また変な空気が漂う。


石田「殿下」


秀吉「なんじゃ」


石田「今のあいさつなんですか」


秀吉「あっ、ちょっとアレンジ加えてな」


秀吉が笑顔で言う。

石田が呆れた顔をしながら


石田「そんなのいらないですよ。どこにアレンジ加える要素あったんですか」


秀吉「あっ悪い」


秀吉が再び正面を向く、だが何故か黙ってしまった。

石田がこっそりと


石田「殿下。どうかされたんですか?」


秀吉がゆっくりと、石田に顔を近づいて


秀吉「真田安房国の下の名前、なんだっけ」


石田「え?お調べになってないんですか?」


秀吉「うん。だってめんどくさいからさ」


石田がため息をつきながら


石田「真田安房国昌幸です」


秀吉「え?なんだって?」


石田「昌幸です」


秀吉「あぁ分かった」


秀吉が正面を向き


秀吉「真田安房国昌幸」


また黙ってしまい。


秀吉「次何だったっけ?」


すると全員が立ち上がり、その部屋を出て行ってしまった。


秀吉「おいおい、どこ行ってるんだよ。おい。俺天下向いてないや」





~終~

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