episode23~コピー~
episode23「コピー」
とある日の事だった。社長室で仕事をしている会社の代表取締役社長。
今日はいつもより忙しく、休む暇もなかったほどだ。
すると、ドアを誰かがノックする音が聞こえ、返事をすると
社員「失礼します」
一人の男性社員が入ってきた。社長にとっては見知らぬ人だ。
そう思い
社長「君は?」
社員「あっわたくし、営業部の香取拓哉と申します」
社長「香取拓哉?どこかで聞いたことある名前だね」
社員が苦笑いで
社員「よく言われます」
社長「だよね。Twitterやってみ?一気にフォロワー増えるよ」
社員「考えときます」
社長は再びパソコンを動かしながら
社長「で、営業部の君が私に何の用だ?」
社員「あっ、コピー取ったので見てください」
パソコンの打つ手が止まった。
社長「は?」
社員「だから、営業ファイルのコピーが出来たので見てください」
社長は言葉を疑った。
社員はコピー用紙を置いて、帰ろうとする。
社長「ちょっと待て」
振り向く社員。
社員「はい?」
社長「あのさ。俺の役職何なのかしってるよね?」
社員「それはもちろん。社長ですよね」
社長「この会社のトップは知ってるよね?」
社員「はい」
社長はコピー用紙に指を指して
社長「これは何?」
社員「コピーです。見てください」
笑顔で再び部屋を出ていこうとする社員。
社長「おいおい」
社員が再び振り返り
社員「はい?」
社長「あのさ。気になったんだけどさ。営業部長の片岡君は?」
社員「えっと、部長は。営業室にいます」
社長「そうだよね。さっきエレベーターで会ったもん」
社員「そうなんですか?」
社長「そうそうって、そんなのどうでもいいんだよ。だったら片岡君に見せればいいじゃないか」
突然社員が怒りの表情をして
社員「何言ってるんですか。あいつは給料泥棒ですよ。あんなやつにコピー見せるわけないじゃないですか。あいつを雇った人の顔見てみたいですね」
社長「ほとんど俺だよ!。雇ったの認めたの俺なんだよ」
つい怒鳴り声をあげてしまった。
社員は怯えた顔をしたため、すぐに冷静になり
社長「悪いね」
社員「いえ、あっ忘れてた」
社員は胸ポケットから一枚の写真を取り出し、机の上に置いて帰ろうとした。
社長「ちょっと待て」
社員が振り返り
社員「なんですか?」
社長「この写真は何だ?」
社員「社長の不倫写真です」
慌てながら写真を机の中にしまう。
社長は少しキレ気味に
社長「な、何で知ってるんだよ」
社員「だって、偶然見ましたから」
社員が物凄い笑顔で言う。
社長「笑顔で言うんじゃないよ。てか、なんで俺に見せた」
社員が笑顔で部屋を出ていった。
明らかにその笑顔は、何かを意味していたが。それには社長は分からずに
社長「何なのよー」
社員は社長室の外で、携帯で誰かに電話を掛けて
社員「あっ僕です。はい。マスコミにばらまいてください」
社員が不気味な笑顔でその場を後にした。
~終~




