episode21~豊臣秀吉~
episode21「豊臣秀吉」
時は1596年、大阪城でくつろいでいる豊臣秀吉。
秀吉「はぁ、暇だな」
すると、石田三成が何かを持って入ってくる。
光成「あっ、殿下。こちらにいらっしゃいましたか」
秀吉が起き上がり
秀吉「どうしたんだよ。そんな物も持って」
光成「いや、実はとある人物から、殿下の肖像画を作ってもらったんです」
秀吉が笑顔になり
秀吉「おっそうか。それは楽しみだな。見せてくれ」
秀吉はウキウキしていた。肖像画は今後何百年も残るものであり、一番楽しくて嬉しいものかもしれない。
光成はすぐに肖像画を見せた。
光成「これです」
秀吉の笑顔はすぐに暗い顔へと変わる。
その絵はプロが書いたものとは思えない、何とも下手な絵だった。
秀吉「な、なにこれ」
光成「肖像画です」
笑顔で言う光成に
秀吉「いや分かってるよ。え?これ誰が書いたの?」
光成「えっと、確か3歳の子供です」
秀吉「バカじゃないの」
とぼけた顔をする光成。
光成「え?ダメなんですか?」
秀吉「え?良い画家いなかったの?」
光成「いましたよ。その画家さんが家にいなかったんで、その息子さんに」
秀吉「お前バカなのか?」
光成「いやー」
秀吉「いやじゃねぇよ。なんでそれも3歳の子供に書かせるんだよ。いないんだったら待てよ」
光成「いや、妻と旅行に行く支度してたんで。そんな暇なかったんです」
堂々と言う光成に
秀吉「てめぇ斬るぞ。全身バラバラにするぞ」
光成は怯えた顔をしながら
光成「やめてくださいよ」
秀吉「ちゃんとした画家に書いてもらえ」
光成「分かりました。では殿下にこれを差し上げます」
光成は秀吉に子供が描いた肖像画を渡す。
秀吉「いらねぇよ」
光成に投げ渡す秀吉。
光成「何するんですか」
秀吉「これ貰っても嬉しくねぇわ」
光成「だって、子供が描いたんですよ」
秀吉「何百年も残せるかよ馬鹿野郎」
光成が半ギレし、舌打ちをする。秀吉が若干怯えながら俯いている。
光成「じゃあ、ちゃんとした画家のところ行ってきます」
光成が秀吉に睨みつけながらその場を後にする。秀吉は少し怯えながら
秀吉「あいつ、あんな面があったんだな」
~終~




